恒例のトランプトラブル!コースで集団訴訟
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/02/28号
2017/03/05更新

恒例のトランプトラブル!
コースで集団訴訟

 トランプ米大統領をめぐるトラブルは、もはや小欄の連載のようになっているが、またも……。

 先の2月1日、トランプナショナルGCジュピターに対して連邦第1審裁判所が、クラブのメンバーに対し577万5000ドルの支払いを命じる判決を下した。訴訟の発端は、2012年にトランプ氏が当時のリッツ・カールトンGC&スパ・ジュピターを500万ドルで買収したことに始まる。このコースはかつてトランプ氏が「ものすごく安い金額で購入できた」として自慢していたもの。このコースを大改造して"トランプ化"をほどこし、トランプナショナルとしたのだが、このコースには日本の預託金に似た入会金を支払ったメンバーたちがおり、今回、3万5000ドルから21万ドルを支払っているメンバー65人が、計485万ドルの返還を求めて集団訴訟を起こしたのだ。

 トランプ側は買収後、ゴルフコースを良くしたうえで、新しいメンバーポリシーを導入し、メンバーに今回安倍晋三首相とのゴルフ外交の舞台となったマー・ア・ラゴクラブやウエストパームビーチなどのメンバー資格を与える代わりに、入会預託金を返さない方針を打ち出したのだ。この入会預託金は、このクラブでは退会を申し出てもすぐには返還されるものではなく、数年から10年近くかかることもあるという。実際、トランプ氏がクラブを買収する以前から退会を申し出ていたメンバーもいるのだが、その間、会費を支払っていれば、当然メンバー扱いされていた。しかし、トランプ氏のサインの入りの手紙で「退会を申し出て入会預託金の返還を求めているメンバーからは、会費を受け取らない。すぐに出て行ってくれ」と一方的に伝えたことから、問題がこじれてしまった。一審では、この手紙を重要な証拠として取り上げ、契約違反として、入会預託金に金利分92万5000ドルを乗せて、コース側に支払いを命じる判決を下した。裁判は、トランプ大統領が直接訴えられたものではなく、現在、経営権を息子が持つクラブに対しての訴訟だが、クラブ側は判決を不服として、控訴するようだ。トランプ氏が大統領になる前までの彼の裁判での勝率は、450勝38敗とか。今回の件が39敗目になるのだろうか。

 
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