“1度寝かせて”復調孔明。ウェッジのロフトの話です
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/8/4号
2015/7/28更新

“1度寝かせて”復調孔明。
ウェッジのロフトの話です

 ツアー序盤は成績が今ひとつだった昨年の賞金王、小田孔明だが、今月のセガサミー、ミュゼプラチナムともに6位タイ。復調傾向の影にはウェッジのロフトを1度変えたことがあるという。

 プロゴルファーはツアー中にセッティングを大きく変えることは少ないが、そのときの調子やコースの状況などによって、細かにセッティングを変えている。開幕後、ベスト10フィニッシュがわずか1回という小田だったが、先日、愛用の51度のウェッジを1度寝かせて、52度に変更。連続ベストテン入りを果たした。

 アマチュアにとっては、たった1度で何が変わるの? という感じだが、プロにとっては、大きな差があるという。ウェッジに詳しい工房主によると「1ヤードを打ち分けるプロにとっては、ロフト1度によって変わる打出し角とスピン量の差は無視できません。アマチュアの方も距離が合わないなら、ロフト調整は有効な方法です。その際、FP(フェースプログレッション)値が変わるので、クラフトマンと相談しながら行ってください」(ウルトラクラブス 家城智一クラフトマン)。小田の場合は、ロフトを変更したことで、それまで飛びすぎることが多かった100~110ヤードの距離が安定し、弾道の高さがイメージ通りになったという。全英オープンではリンクスに対応するため、現地でUTのシャフトにボルファという新素材の少し軽めのシャフトに変更するなど、調整したという小田。クラブを変えて、結果を求める。アマでもプロを見習えるところがありそうだ。

 
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