昨年全米女子オープンを制し念願のメジャーチャンピオンの仲間入りを果たしたミッシェル・ウィ。いよいよツアーの中核を担う存在になるかと思いきや、今年はすっかり影が薄い。その理由とは……?
「バハマで体調を崩してからずっと苦しいシーズンを過ごしています。お医者さんによると急性の喉の炎症と扁桃腺炎という診断でした。ものを飲み込めないくらい喉が痛い状態がずっと続いていたのです」
全米女子オープンに勝ったあと手首を痛めシーズン終盤思うようなプレーができず、オフは「ケガをしにくい体を作るためのトレーニングを積んできた」というウィ。ケガは回復に向かったが、シーズンインしてからは病がウィの行く手を阻んだというわけだ。
カリフォルニアシリーズを前に体調もようやく快方に向かい、昨年レクシー・トンプソンとの一騎打ちに敗れたANAインスピレーション(旧クラフトナビスコ選手権)でのリベンジを誓う彼女はしみじみとこう語った。
「たくさんケガをして、病気もして気づいたのは、私の体は頑丈にできていないということ。普通の人よりもケガをしやすいし、病気にもなりやすい体なんです。普段から人一倍健康に気をつけなきゃならないと思いました。体に良いものを食べて、十分睡眠をとって、休むときは休む。プロとしてそういう生活をしていかなきゃいけないんだと痛感しています」
183センチのモデル体型はじつは壊れやすいガラスの体だった。
ではメンタルは?
「最近若い子が活躍して私と比較されることが多いけれど、思えば昔の私は完璧主義すぎた気がします。それで自分を追い詰めていた。いまは趣味をバランスよく取り入れながらオンとオフの切り替えができるようになりました。自分にプレッシャーをかけることもありません」
いま風にいうなら"ありのままの"自分を受け入れ始めたということ。ウィのエンジンはそろそろ全開となりそうだ。
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