週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/29号
2014/7/22更新

プロが実践しているハイブリッド・セット
アマが真似するときどうすればいい?

 全米女子オープンを制したミッシェル・ウィと日医工女子で日本初Vを遂げたジョン・ヨンジュ。この2人にはある共通点があった。



薗田とウィは同じモデルの組み合わせ。薗田は6番以下がマッスル

 それは、ミドルアイアンとショートアイアンとではモデルが異なること。メーカーは同じでもモデルは混成。言ってみれば〝ハイブリッド・セッティング〟だ。男子でも薗田峻輔や川村昌弘らが混成派で、基本的にはみんな、長い番手はやさしいタイプ、短い番手はマッスルバックなどというセッティングだ。

「長い番手が難しいのはプロにとっても同じで、できるだけやさしく打てるクラブを使いたい。一方、短い番手は打感や操作性、高い球、低い球などを打ち分けられるコントロール性を重視したいということでしょう」(クラブ設計家・山代谷哲男氏)

 要するに、いいとこ取りのセッティングというわけだ。ただ、何番から換えるかはさまざまで、ウィは5、6番がキャビティで7番以下はマッスル、薗田は3~5番がキャビティで6番以下がマッスル。また、3番だけ楽に上がるモデルでカーボンシャフトを差す石川遼や、3、4番はポケットキャビティで5番以下はフォージドモデルの渡邉彩香などの例もある。

「アマチュアが真似するときに気をつけたいのは、飛距離のギャップが大きくなる点。たとえば7番以下はマッスルで6番より上をキャビティにした場合、重心距離が2ミリ以上長くなる。また一般的にキャビティはロフトが立ち気味だしクラブの長さも長く、同じ6番でもマッスルより飛ぶので、7番との飛距離ピッチが大きくなってしまう可能性があるのです」(同)

 7番のロフトを若干立てるなどの調整が必要という。何番を境に混成するかは、各々のパワーやゴルフスタイルを考慮すべきとのことだ。

 
【関連記事】
2014/6/24 女子プロの1Wのロフトが二極化アマチュアにはどっちがいい?
2014/6/17 46歳のツアープロ斉藤裕子に学ぶUTの選び方
2013/8/13 パターはプロ使用もの、ボールは価格で選ばれる!

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト