週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 5/13・20合併号
2014/5/7更新

米ツアーで一触即発!
スロープレーの影響、ちゃんと考えてますか?

 ゴルフの重要なマナーのひとつに『プレーファスト』がある。ところが、米ツアーではスロープレーが蔓延。ちょっとした事件がきっかけとなり、米ゴルフメディアも取り上げるなどこの1カ月の間、尾を引いている。

 発端は、3月のバルスパー選手権。ロバート・ガリガスのキャディが「ケビン・ナと同組で戦わなきゃいけないなんてフェアじゃない!」と激昂した。ナのスロープレーは有名で、彼と回ると平均0・4打(1ラウンド)悪くなるというデータまである。

 そのほとぼりが冷めぬうちに、今度はテキサスオープンで優勝を争った新人アンドリュー・ループのスロープレーが物議をかもす。打つ前に素振りを最低8回、ときには11回も繰り返し、構えたと思ったらまた後方に戻ってルーティンをやり直すなど、呆れるほど遅い。  

 最終日最終組で回った本人も崩れたが(スコア75)、同組のスティーブン・ボウディッチ(同76)とマット・クーチャー(同75)も大乱調と、やっぱり影響があった!? コメントを求められた当のループは「関係ない!」と憮然。

 しかしこのあと、ループの人一倍長いルーティンはユーチューブにアップされ、世界中から注目を集めることに。

 米ゴルフメディアは、ナとループ、2人のルーティンにかかる時間を他の選手を交えながら比較検証するなど、こぞって取り上げた。

 そうして事の大きさに気づいたのか!? ループは1カ月後のチューリッヒクラシック直前の記者会見で、「(テキサスでは)とてもいい経験をした。優勝争いだけでなく、プレーのペースまで学んだ。もっと効率的なルーティンを考えたよ」とコメント。周囲への影響を考え、気持ちを改めたようだ。

 ゴルフをつまらなくするスロープレー。GWで久しぶりの仲間と回る方も多いはず。皆さんもくれぐれもお気をつけて。

 
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