週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 4/29
2014/4/22更新

スランプ脱出だ!
優勝から6年遠ざかる原江里菜を変えた「ライン出し」

 賞金トップのO・サタヤ、平均ストローク1位のイ・ボミ、昨年の賞金女王・森田理香子らを抑え、メルセデスランクで堂々の1位を走るのは、原江里菜。好調の要因は?



試合中でも笑顔があふれる

 各試合の順位や出場ラウンド数をポイントに換算し、総合的な活躍度を評価したのがメルセデスランク。原はヤマハまでの5試合ですべてトップ15入りし、Tポイントとヤマハでは優勝を争った。

 プロ2年目の08年に20歳でツアー初勝利を挙げブレークした原だが、10、11年と賞金シード陥落するなどその後は低迷。11年から森守洋プロに師事し、翌年に賞金シード復帰を果たした。その森プロは、今季の原の好調の要因をこう語る。「昨シーズンも予選落ちは3回だけで、シード選手としての力は定着してきたと思いますが、今年はいつでも優勝を争える力がついた。レベルの底上げができました」

 なかでもレベルアップしたのが〝ライン出し〟。「オフに、体作りに重点を置いてトレーニングに取り組みました。ベースとなる体がしっかりでき上がったことで、女子プロではできる人が少ない、インパクトゾーンの長いスウィングをモノにし、『ライン出しショット』ができるようになりました」(森プロ)

 原自身もショットには手応えを感じており、「距離感をしっかり把握できています。当たり前に聞こえるかもしれないですけど、強い選手ほどそれができる」

 結果、ミスショットしても、周りからはミスに見えないレベルに。パーセーブ率1位、平均ストローク2位と数字も安定感を示している。また、技術の向上はメンタルにも好影響を及ぼし、試合中の表情にも余裕が出てきたという。

 トレーニングの成果で、飛距離も「15ヤードくらい伸びた」(プロギアのツアー担当)。となれば、気になるのは待望の2勝目のXデーだ。「安定していいゴルフができるようになった。今年はケガさえなければ、復活優勝は十分期待できると思いますよ」と森プ ロ。

 「お酒が好き」と公言する原が、勝利の美酒に酔う日も遠くないかも。

 
【関連記事】
2013/2/26 木戸愛、原江里菜、ホンマ……いまが買い?
2012/9/25 スランプに悩んだキョンテがV。苦しかったこの1年
2012/7/24 「スマイル作戦」が奏功! 原江里菜、笑顔の復調2位

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト