週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/8
2014/3/31更新

"表"純子40歳、
"裏"街道から63のゴルフの秘訣とは?

 PRGRレディス最終日。表純子の出した63*は40歳台では歴代5回目の快挙だった。40にしてなお進化する表のゴルフとは……。



キャディを務める夫・広樹さんと二人三脚で戦う

 初日から75、74で最終日はインからの、いわば"裏街道"1番目のスタート。終わってみれば、9バーディ63、39位から6位へとごぼう抜き。63は表自身、昨年もサマンサタバサレディースで記録したが、2月2日に40歳になり、その価値はさらに上がったというわけだ。

 40代で63というスコア、04年に中嶋千尋が出して以来10年ぶり。40代のベストスコアは03年、具玉姫(クオッキ)が46歳で62をマークしている。

「10年前のトーナメントのコース設定は、いまほどシビアではなかった。いまはピン位置も難しいところに切りますから」とは、男女メジャーのトーナメントディレクターを務める戸張捷氏。

 そんななかで40歳の大台!? ながら、大会レコードを出す秘密はどこにあるのか?表自身は「ショートゲームの精度が高まったから」と感じており、この日の好スコアについても「ゆっくりとストロークするようにしてパターがよくなった」と振り返る。

 表のギアのサポートを長年務めるテーラーメイドの宮野敏一氏は、球筋の変化を挙げる。「去年ぐらいから明らかに弾道が高くなりました。若い頃から高弾道でしたが、年齢とともに高さが落ちてくるもの。それを無理に高弾道にするとバックスピンが増えて吹き上がり、風に弱い球になってしまうからです。

 そこで、表プロは、低スピンになりやすいクラブ(1W:ジェットスピード)とシャフト(バサラG53)を組み合わせて、無理なく高弾道を打つよう工夫したのです。(会場の)土佐CCの1番では、2~3年前と比べると15ヤードは飛んでいたと思いますよ」

 ちなみに、表はオフトレでは筋力などの鍛練はほとんどせず、「ラウンドで多く球を打てばそれに伴う"ゴルフ体"ができていく」という信条の持ち主という。

「表は無理な打ち方をしない代表的な選手。いいテンポで、体の──いまでいう体幹──回転で打っていくタイプなので、筋肉が衰えても長続きする選手だと思います」(戸張氏)

 岡本綾子師匠のもと、妹弟子の森田理香子ともに、姉御・表の今シーズンの闘い方が楽しみだ。

 *パー72のコースでの記録

 
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