週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/4
2014/2/25更新

試合出場より改革だ!
PGA会長選に出馬する倉本昌弘の決意

 日本プロゴルフ協会(PGA)会長選(2月24日)に、倉本昌弘が立候補を表明した。今回の会長選は、元副会長らが暴力団関係者と交際していた不祥事を受けての出直し選挙。引退覚悟で立候補した動機、当選したその後の青写真とは?
倉本本人を直撃した。



── 会長選出馬の動機は?

倉本 総辞職の発端となった暴力団との交際は、一世代前の一部のプロたちが抱える問題です。スポーツに限らずですが、昔ながらの付き合いを切れない理由からくるもの。幸い、僕らはアマチュア(ゴルフ界)で育ち、世代も違うのでそのようなしがらみはありません。古い体質の一新、改革を期待され、周囲から推される形で出馬を決意しました。政策を打ち立てて、言葉とリーダーシップで納得させていく。PGAを立て直す自信はあります

── 出馬に際して、現役を引退するそうですが?

倉本 レギュラーツアーからは身を引きます。ただ、シニアツアーはPGAが主催していますし、スポンサーサービスとして出場します。

── 改革の内容は?

倉本 大きく2つあります。1つはゴルファーのパイを広げること。現在PGA会員は5000名、そしてレッスン関連事業の売り上げが120~130億で1人当たり200万ほど。それが2020年には会員が7000人に増える一方で人口は減るので、もし売り上げが横ばいだとしても1人当たり160万ですよ。このままだとジリ貧です。現在のゴルフ人口は800万人。しかし考えてみると、やらない人が1億人以上もいるということです。このうち1~2%でもゴルフをやってくれるようになったら、パイは広がるわけです。オリンピックまでに弾みをつけたいですね。

── もう1つの改革とは?

倉本 JGTO(日本ゴルフツアー機構)とPGAを〝一緒〟にしてサポートし合う組織にしたいと考えています

── ツアー競技運営のJGTOとレッスンプロのPGAとを分離したのは、(99年、島田幸作をトップにして)倉本プロたちではないですか?

倉本 そうです。分離した今の形が現在、欧米で実施されている、いわばグローバルスタンダードなんです。ところが日本では、土台というか、基礎部分が両組織とも脆弱。これを互いに対等の立場で補い合いたいというのが狙いです。両組織が強固になったら、分離独立した両輪でゴルフ界をけん引する形が理想と考えています。
 口幅ったい言い方になりますが、知名度も幅広い人脈も僕の取り柄。これをエンジンにして走りたいと思います。

 
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