日本オープンで浮き彫りになった東京五輪の課題
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2014/11/11号
2014/11/04更新

日本オープンで浮き彫りになった東京五輪の課題

今年の日本オープンは、池田と片山の優勝争いで大いに盛り上がった。しかし、肝心の18番グリーンでの決着を見られないギャラリーたちが嘆くことしきり。

1万人を超える大ギャラリーの大半が優勝シーンを見られなかった

 舞台の千葉CC梅郷Cは典型的な林間コース。18番は極端な砲台グリーンでグリーン100ヤード前からフェアウェイとともにのぼっていく。グリーン右サイドからはプレーヤーの影さえ見られず左サイドもボールが見えないぐらいの地形。

 最終日はアダム人気もあって、1万人以上のギャラリーが訪れ、大半が最終ホールを取り囲んだが……。

「スタンドは早々に満員。やむなくギャラリープラザのTVに走りました」(ギャラリーのひとり)

「日本のコースは狭いという事情もあるが、それならもっとスタンドを増やすべきだったでしょう。あの場合は全英オープンのように最終組が最終ホールのグリーンへ向かう時にフェアウェイにギャラリーを入れてグリーンを取り囲む方法をとってもよかったのでは」(ゴルフ評論家・岩田禎夫氏)

 主催のJGA(日本ゴルフ協会)トーナメントディレクター・鈴木富博氏は「スタンドの数は全体で考えていたので、18番だけで論ずることはできない。ただグリーン右サイド100ヤード手前にスタンド設置は考えたが、グリーンを見るには首だけ向けるようになるので止めました」

 20年の東京五輪などのビッグイベントを主催していくJGA。五輪開催予定の霞ヶ関CCも地形的に今回のケースと似ている。日本オープンで浮き彫りになった課題に、今後取り組んでいく必要がありそうだ。

 
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