週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/18
2013/6/11更新

井戸木Vのシニアのメジャーって
どれだけスゴイの?

 井戸木鴻樹の優勝で一躍、注目を集めた大会、全米プロシニア。このシニアのメジャーは、いったいどれほどの大会なのだろうか。


ワトソン、オメーラ、メディエート、ランガー。みーんな、井戸木が下した面々

 始まったのは1937年だから76年の歴史を持つ。第1、2回開催はあのオーガスタナショナルGCで、それ以降は持ち回り。当初はレギュラーツアーから引退した選手たち(当時の出場資格は55歳以上)の親睦試合の様相だったが、それが一変したのは1980年代。国民的英雄のアーノルド・パーマー、帝王ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーらビッグスリーがシニアツアー入りするとスポンサーがつき、ツアーとして成立。レギュラーツアーよりも、活況を呈すようになってきた。

 その後もリー・トレビノ、レイモンド・フロイド、ヘール・アーウィンら人気者が続々とシニアツアー入りし、もう"シニア"の冠は返上と、チャンピオンズツアーとして発足し、いまに至る。賞金額もレギュラーツアーに引けをとらないほどになり、出場資格年齢も50歳からになった。

 そして現在、世界には5つのシニアのメジャーがある。リージョーンズトラディション、コンステレーションシニアプレーヤーズ、全米シニアオープン、全英シニアオープン、そして今回の全米プロシニア。「全米シニアオープンでさえ、その歴史は30年あまり。全米プロシニアが"ザ・ワン・アンド・オンリー"(たったひとつ)といわれ、"唯一のメジャー"とも称される所以です」とは、テレビ解説者の川田太三氏。

 人気は米女子ツアーのメジャーより上といわれ、賞金額でも全米プロシニアは37万8000ドル(約3800万円)で、全米女子オープンは22万5000ドル(約2300万円)とシニアが上。

 井戸木は歴史も世界的規模もピカイチの大会で、見事勝利を収めたわけだ。


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