週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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ツアー最小、好調上平の秘密兵器は
軟鉄鋳造アイアン

158センチといえば、女子の有村智恵よりも小さいくらい

　身長158センチというツアーイチの小兵、上平栄道が好調。“相棒”は、本間の軟鉄鋳造アイアンだ。

　6月のツアー選手権で2位。最近もトーシン3位タイ、ANA13位タイ、パナソニック3位と、常に上位を賑わせている。

　チャレンジツアーで4勝するもレギュラーで結果が残せず、初シードは2010年、33歳の時という苦労人。飛距離はないが、リカバリー率4位というアプローチの上手さで、賞金ランク（9月24日現在）8位につける。

　そんな上平が契約をしているのが本間ゴルフ。かつてはパーシモン素材で一世を風靡し、多くのプロが使用していたが、メタルヘッドへの転換に乗り遅れたこともあり、一時の勢いは失っていた。しかし、近年はアジア圏を中心に人気は回復しつつある。以前から富裕層向け高額商品に評価が高かったが、昨年の全米女子で優勝したユ・ソヨンなどの韓国人選手をはじめとして、プロの使用者も増加しているようだ。

　上平は、最新モデルの「ベレスプロⅡアイアン」を使用。一般的なプロモデルが軟鉄鍛造製法であるのに対し、本間ゴルフは軟鉄鋳造を採用。同社によると「個体差が小さく高精度になるのが強み」という。山形県酒田市の自社工場には「匠（たくみ）」と呼ばれるベテラン職人が数多く存在し、製品生産はもとよりプロサポートにも力を入れる。

　ビッグトーナメント目白押し位の後半戦。“スモール上平”の職人技にも注目だ。

　
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