週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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エルス、フューリック、グーセン、ハリントン……
全米で「おとうさん」頑張る

頼もしいおとうさん、エルスの復活は近そうだ

　26歳のウェブ・シンプソンの逆転優勝で幕を閉じた今年の全米オープン。昨年のローリー・マクロイに続き若手が連覇し、一方で不惑を過ぎたジム・フューリックやアーニー・エルスらが優勝戦線を賑わすなどベテランの健闘が目立った。

　最終日、終始トーナメントを引っ張ったのが42歳のフューリックだ。03年以来9年ぶり2度目の全米タイトルを目指したが、終盤の16番、三日月状のパー5でティショットを大きく左に曲げるミスを犯して惜敗。

「この悔しさを表す言葉が見つからない」と肩を落とした。それでも2年近く遠ざかっていた勝ち星にあと一歩と迫り、存在感をアピール。

　そしてもうひとり、ベテランで気を吐いたのがエルス。世界ランクトップ50圏外に落ち、今年のマスターズに出場できなかった悔しさをバネに「必死で練習に打ち込んだ」という42歳は、最終日の7番パー4でワンオン＆ワンパットのイーグルを奪って首位に1打差まで肉薄。9位に終わったが、世界ランクは39位に返り咲き、復活へ力強い一歩を踏み出した。奇しくも最終日は父の日。自閉症の息子ベンくんのためにも勝ちたかったところだが、今季はすでに米ツアーで4回トップ10入り。そう遠くないうちに「ビッグイージー」の笑顔が見られそうだ。

　また45歳になったデビッド・トムズも健在。2日目はトップタイで終え、3日目失速するも最終日『68』と盛り返し4位タイに食い込んだ。

　ちなみにベスト10入りした14人のうち40代はフューリック、エルス、トムズのほか、パドレイグ・ハリントン（40）、レティーフ・グーセン（43）、ジョン・センデン（41）の6人。40代の“おとうさん”も頑張っているのだ。

　
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