週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

女王の座揺るぎなし。
23歳ヤニの勢いがどうにも止まらない

　ヤニ・ツェンの勢いが止まらない。先のキアクラシックで早くも今季3勝、ツアー通算15勝目を挙げた。

　23歳2カ月での通算15勝は、タイガーが15勝目を達成した23歳10カ月を8カ月も上回る超ハイペース。女子ではナンシー・ロペスが22歳5カ月で15勝に到達したのが最速だが、ツェンはロペスに次ぐ史上2番目の年少記録を樹立したことになる。

　ツェンの米ツアーデビューは4年前の08年。その年のメジャー、マクドナルドLPGA選手権（現ウェグマンズLPGA選手権）に勝ってルーキーオブザイヤー（新人賞）に輝くと、10年にはやはりロペスに次ぐ史上2番目の若さでプレーヤーオブザイヤー（最優秀選手賞）を受賞。このあたりから記録ラッシュに拍車がかかる。

　しかし2年前までは、メジャーには勝つが、通常の試合だと逆転負けを喫する場面も多く、スウィングコーチのゲーリー・キルクウィストから「メジャー以外でも勝ってくれ」とはっぱをかけられていたもの。

　その言葉に奮起したのか、翌11年は米女子ツアーが開幕する前に台湾、オーストラリアで3連勝を飾って波に乗り、米ツアーでも7勝。世界で年間12勝を挙げ、メジャーの勝ち星も男女を含め史上最速で5勝目に到達、グランドスラムまであと1勝（全米女子オープンだけが未勝利）と迫っている。

　昨年初旬から世界ランク1位を守り続け、現在不動のナンバーワン。このまま勝ち続けたら02年にアニカがマークした同一ツアー年間11勝の記録を破る可能性もある。

　まだまだ23歳。今後ツェンはいくつ記録を破るのだろうか。

　
【関連記事】
2011/11/29　男子のプエルトリコオープンがヤニよ、来い！
2011/11/22　22歳のヤニが米賞金女王に。いまやアニカ＆オチョアより強ぇ～んだ
2011/11/ 1　美人プロが台湾に集結。スカート姿でプレーする大会開催