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週刊ゴルフダイジェスト 8/31号
2010/8/23更新

「ピンアイ2」のウェッジが復刻発売
40年前のクラブなのに使えるの?


復刻モデルにはホーゼルにXGの刻印が入る。XGはルール適合の意味

 1972年に発売され、その斬新な形状とUSGAとの角溝論争でセンセーションを巻き起こした「ピンアイ2」。その復刻モデルのウェッジが年内にも米国で発売されることになった。

「アンサー」や「バーナー」など、いわゆる昔の名前で再登場するモデルは珍しくないが、これらは最新の技術を用いて新たに設計されたもの。ところが「アイ2」は、オリジナルモデルと素材から形状までほぼ同一で登場するというから驚きだ。

 ピン社が名器の復刻に動いたのは、フィル・ミケルソンやジョン・デーリーら数名のプロが、ピン社とUSGAの和解条項に基づき、ルール適合と認定された90年以前に作られた角溝ウェッジ、アイ2を今季、試合で使用したことに端を発する。

 その後、混乱を避けるためピン社が自主的に、ツアーでアイ2を使える権利を放棄したため、米ツアーでもアイ2の使用は認められなくなったが、スピンの違いをさておいても、これをきっかけにアイ2の性能の高さがツアープロの間で再評価されるようになった。

 そこで同社は、これに応える形で、溝形状をルールに適合させたアイ2の供給を始めるというわけだ。

 基本設計が40年近く前のクラブが現代のコースでどれほどの性能を発揮できるかという疑問も湧いてくるが、実は、その形状からもアイ2の設計は時代を相当先取りしていたことがわかる。
「アイ2のソールは、スクェアに構えたときだけでなく、開いたときの抜けを考えて設計されています。また、オフセット(グース)のお陰でクラブがきちんとボールの下に入るので、フェースに球が乗る感覚が得られます」(ピンゴルフジャパン・マーケティングディレクター・岡田健二氏)

 今季からロブウェッジを使用している平塚哲二にいわせれば、
「独特のソール形状の効果で、バンカーやラフから簡単に出せる」とのことだ。

また、ピンと契約してアイ2ウェッジを使っている塚田好宣は、
「今年のオフにアリゾナのピンの本社に行ったとき、いろいろなウェッジを試したが、アイ2がいちばんよかった」という。

「日本ではまだ表立ったプロモーションを行っていませんが、海外の選手が使っているのを見て興味を持ったプロからけっこうオーダーが来ています」(岡田氏)というから日本ツアーでも人気に火がつく気配だ。

 日本での発売に関してはいまのところ未定ということだが、もともとファンの多いピンウェッジだけに、市場の期待感も徐々に高まってきそうだ。

 
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