なんと7年ぶり!ラブⅢストーリーは突然に……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/9/15号
2015/9/8更新

なんと7年ぶり!
ラブⅢストーリーは突然に……

 ウィンダム選手権で7年ぶりの優勝を飾ったデービス・ラブⅢ。彼の印象で、多くのファンにもっとも強く残っているのは、97年の全米プロで、雨上がりの美しい虹をバックにウイニングパットを決めた瞬間だろう。この時のイメージとラブという名前もあって、何か"甘いキャラクター"を思い浮かべるが、本人は意外(?)なほどタフで頑固だ。

 なにしろ、今回の優勝は米ツアー史上3番目、51歳4カ月と10日という年長優勝の記録を作ってのもの。2年ほど前に首を痛めて手術をし、昨年末には、左足首の大けがで手術をするなどして不本意な成績が続いていた。

「首の手術のときには、スムーズに回復したが、今回はリハビリに時間がかかった。いまは、なんの問題もない。多分、足に関しては、一生痛みが残るかもしれないが、それは、プレーを止めさせるものではない。まだ諦めたくない。自分のプレーに合ったマスターズやプレーヤーズ選手権には、まだまだ出場したい」とラブⅢ。

 シニアになってからの大けがにもかかわらず、今年、マスターズに出場できなかったことがよほど悔しかったようで、意欲はまったく衰えを見せない。

 年齢を重ねて勝てなくなるのは、飛距離が落ちるのと集中力、メンタル面のタフさがなくなるためともいわれるが……。

「(シニアになった)トム・ワトソンが、全英でほとんど勝利を手にしかけたことが刺激になっている」と語るラブの場合、スポーツ心理学者のボブ・ロッテラのメンタル面での助けもあって、まだまだ、ハングリーさも失っていないし、「自分に合ったコースなら活躍できる」と語っている。

 ちなみに、PGAツアーの最年長優勝者は1965年のサム・スニードの52歳10カ月と8日、2番目はアート・ウォールの51歳7カ月と10日。

 現在のラブの気力充実ぶりを見ると、通常の試合でのツアー22勝目の最年長記録の更新はおろか、来年のマスターズで、ジュリアス・ボロスが48歳で作ったメジャーの最年長優勝記録を破るのも夢ではないように思えてくる。

 
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