魔が差した?ベテランキャディが全米女子で“カンニング”
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/7/28号
2015/7/21更新

魔が差した?
ベテランキャディが全米女子で“カンニング”

 国内ではこのところツアーキャディのマナー違反が話題になっているが、先週の全米女子オープンでは大会前に有力選手の帯同キャディが"不正行為"を働いたとして、全米ゴルフ協会(USGA)によって会場からの退場を命じられた。

 開幕2日前の火曜日、会場から追放され、再入場を禁止されたのは、キム・セヨンの帯同キャディのポール・フスコ。かつてビジェイ・シンのバッグを担ぎ、何勝もサポートしたベテランキャディだ。また、キムは今季のルーキーながら既に2勝、賞金ランキングでも2位(大会前まで)に位置し、大会の優勝候補のひとりでもあった。

 そのフスコが行った不正というのは、会場内のUSGAの事務所に無断で入り、コースセッティング等の資料を携帯電話のカメラで撮影したというもの。

 USGAの競技ディレクター、ベン・キンボール氏によれば、フスコは予定のピンポジ、ホールごとの距離、各日のティ位置、風向きなどの詳細な天気予報等の資料を撮影しているところを職員に発見されたという。

 これらのデータは当日発表されるもので、キンボール氏は「試験用紙を先に見るような行為」と指摘。また、他のキャディは「そんな詳細なデータを事前に入手できれば、その選手は不公平に有利になるし、我々キャディの立場はなくなる」というほど決定的な"カンニング"。処分が厳しくなるのも当然だ。

 キムは事態の直後、今後も彼とチームを組むつもりと語っていたが、LPGAツアーは「今後何らかの処分をするとすれば、より詳細な情報を集めてから検討することになるだろう」として、別途処罰の可能性をにおわせている。

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