週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/19,26号

2014/8/19更新

上半期
プロがいちばん勝ったボールはＺスター！

　イ・ボミがセンチュリー21で優勝した。会見で「調子が悪かったのに、ボールを替えたら勝てました」と語ったが、そんなにボールで結果が変わるの？　上半期ツアーの優勝者のボールをチェックすると……。

　優勝ボールのメーカーは大きく３つに分かれる。スリクソンが13試合、次いでタイトリストが９試合、ブリヂストンが５試合という順だ。

　もっとも優勝者が多いスリクソンの『Ｚスター』は、スピン系のノーマルとディスタンス系のＸＶがある。

「ドライバーではＸＶのほうが数百回転もスピン量が減ります」と、本誌『ゴルフギア探検隊』でもおなじみの児山和弘氏。男子はノーマル、女子はＸＶでの勝利が多いが、好みの違いはどこに？

「試合のコンディションの違いが大きいのでは。男子ツアーはグリーンが硬くて速く、スピンをかけて止める必要がある。女子はそこまでタフではないので、距離がほしい選手はＸＶを選ぶでしょう」

「セガサミーで石川遼選手がこれで勝ったと聞いて使ってみたら、アゲンストの風に影響されなかったので、替えてよかったです」とボミ。

　２人が使用したのは「プロトタイプ」で、９月に発売されるとのウワサ。優勝者が多いＺスターの後継モデルとなれば、人気になりそうだ。

『ブリヂストンゴルフ・ツアーＢ３３０』もノーマル（ディスタンス系）とＳ（スピン系）の２タイプ。どちらもメーカー推奨ヘッドスピードは45m／秒以上だ。

「女子が４勝していますが、アン・ソンジュ（３勝）も渡邉彩香もパワーがあります」

　タイトリストの『プロＶ１（ｘ）』はプロばかりでなく、一般ユーザーのファンも多い。「カバーがやわらかいので、もっちり感、ボールがくっつく感じがあるのが特徴です」

　アマチュアのボール選びも優勝者にあやかりたいところだが、重要な確認事項があると児山さんは指摘する。

「ヘッドスピードが43m／秒以上ならプロのボールが参考になりますが……。それ以下の方なら、そのレベル向けに開発された『ゼクシオ・エアロスピン』や『ツアーステージＶ10リミテッド』などのほうが合うと思います」

　この夏、あなたはどのボールで飛ばしますか？