週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/15号
2014/7/8更新

レクシー、ルーシー、チーム江連
の共通点

 クラフト・ナビスコVの19歳レクシー・トンプソン、全米女子オープン最年少出場の11歳ルーシー・リー、それにチーム江連。彼らには意外な共通点があった。





 答えはコーチがジム・マクリーンだということ。カリスマコーチが改めていま、注目されている。

 ご存じプロコーチの江連忠は高校卒業後に渡米し、マクリーンの元で3年間スウィング理論を学びマスターインストラクターの資格を受けた。

 江連によると、マクリーンの特徴は「生徒を尊重し一人ひとりに合った指導をすること」。彼が師事していた当時はまだビデオが普及していなかったが、「ビデオの使い方や研究法を教わった。ビデオは嘘をつかない。でもビデオでは見られないこともある。感情とかね。科学的なスウィング理論と人間らしい感情を含めた非科学的な指導を融合できるのがジム」という。

 その理論はトンプソンやリーのような若手の指導に適しているのだろうか? 「いや、若い世代に限った話ではなく、ジムは個性を育てるのが上手いんです」 (江連)

 その言葉を裏づけるように、教え子には心臓移植手術を克服し先の全米オープンで2位タイに入ったエリック・コンプトンがいる。かつてはシルベスター・スタローンや時の副大統領らも教えてきたとか。

 ベン・ホーガンのゴルフ理論を踏襲しつつ、個性に合わせて指導するマクリーンが重視するのは、どう振るかではなく「いかに芯に当てるか」。

 全米最優秀コーチに選ばれたこともある名伯楽だが、どんなに有名になっても偉ぶらない〝やさしい人柄〟が魅力。「僕も頑張ってるけどジムはその先を行く。追いつけない」と江連が脱帽する名コーチ。彼が育てるトンプソンやリーの今後の活躍に注目だ。

 
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