週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/25
2014/2/17更新

4日間で56万人動員!
フェニックスOPの“異様な”盛り上がり

 フェニックスオープンはもともと米ツアー最多のギャラリー数を誇る大会だが、今年は過去最多の56万3008人(従来の記録は08年の53万8356人)を集めた。半端ないのは、観客数だけじゃない。

 会場でいちばんの盛り上がりを見せるのが、ほぼ2万人収容の──その多くが酔客──16番パー3の〝スタジアムホール〟だ。ここを舞台に、一昨年は〝ゴルフボーイズ〟という音楽ユニットを組むバッバ・ワトソンとベン・クレインが自分たちのデビュー曲を熱唱。昨年はパドレイグ・ハリントンがフットボールのボールをスタンドに蹴り入れ、観客を沸かせた。

 今年もミケルソンがフットボール、ワトソンがバイザーやサングラス、リッキー・バーンズがスケートボード(ボードのみ)など、多くの選手がグッズや小物を投げ入れ、熱狂に拍車をかけた。

 ユニークだったのがライアン・パーマー。「自分でも理由はわからないけど『この金でビールでも飲みな』と渡すのがクールと思ったんだ」と100ドル紙幣を放り投げた。

 観客だって負けてはいない。前記ゴルフボーイズやジョン・デーリーのファッションなど、奇抜な格好で観戦するファンもいる。まるでロックのコンサート会場のようだ。

 米ツアーに詳しいタケ小山氏は「アメリカのスポーツ界は、まず見て楽しんでくれるファンを作ろうとします。16番ホールはまさにそのアメリカ的な現場。もともと入場料収入で運営できる大会なので、選手側もギャラリーをリスペクトし、どんなに騒がしくても、いいプレーで楽しませようとします。日本ツアーもギャラリー収入だけで運営できる大会を目指すべきだと思います」と評する。

 今年のスーパーボウルはニューヨークで行われたが、来年はここフェニックスでの開催が決まっている。驚異の動員数がさらに伸びる可能性は極めて高そうだ。

 
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