週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/7-14
2014/1/7更新

13年10大ニュース世界編
やっぱり主役はタイガー!


【News1】タイガー彼女できてボンと賞金王
 10大ニュースのトップを飾るのはタイガー完全復活の話題。シーズン5勝を挙げ世界一に返り咲いた13年。復活の陰にはスキー滑降の五輪金メダリスト、リンゼイ・ボンさんとの順調な交際があった。  

「タイガーとデートしています!」とボンさんがツーショット写真をフェイスブックで披露したのが3月中旬。その後タイガーも交際を認めビッグカップル誕生と相成った。不倫→謹慎→離婚→不振とタイガーを取り巻く環境は09年以降厳しいものがあったが、13年はスウィング改造の成果が表れWGC2勝のほか、準メジャーのプレーヤーズ選手権にも勝ち、サム・スニードが持つツアー最多勝記録(82勝)まであと3勝と迫った。

 最強の相棒を得たタイガーにとって14年のミッションは6年ぶりのメジャー獲りにほかならない。

【News2】L・コー16歳プロ転向し2戦で初V
 石川遼が持っていた世界最年少優勝記録を塗り替えた天才少女リディア・コーが16歳でついにプロ宣言。デビュー2戦目のスウィンギングスカート(台湾・12月)で早くもプロ初優勝を飾った。パク・インビやシン・ジエ、P・クリーマーらそうそうたる顔ぶれが出場した試合で逆転勝ちしたコーは「まさか勝てるとは。世界中を旅できるだけで幸せなのに」と16歳らしいあどけない素顔を垣間見せた。

 米ツアー(カナディアン女子オープン)ではプロでも難しい連覇を達成するなど、欧・米・豪で最年少V記録を更新した逸材。どこまで記録を残すのだろうか?

【News3】パク・インビ、メジャー3連勝
 パク・インビが同一年メジャー3連勝の快挙。クラフト・ナビスコ選手権、ウェグマンズLPGAに続き全米女子オープンで圧勝したパクは、1950年のベーブ・ザハリアス以来2人目の開幕からのメジャー3連勝を達成した。

 年間グランドスラムは逃したが、年間6勝を挙げ2年連続賞金女王、韓国勢初の年間最優秀選手賞にも輝き世界ナンバーワンに君臨した。

 強さの秘訣はライバルたちがこぞって認めるパッティング。さらに冷静沈着なポーカーフェースが相手に無言のプレッシャーをかける。ついたあだ名が〝沈黙の暗殺者〟。だが本人は「私にだって感情はあります(苦笑)。張りつめたシーズンが終わってホッとしています」と本音を吐露。孤高の女王はいま、しばしの休息のなかにいる。

【News4】J・デイ悲報を乗り越えW杯で金メダル
 ジェイソン・デイがワールドカップ(11月)の個人&チーム戦で二冠に輝いた。

 同カップ直前、フィリピンを直撃した台風で「母方の祖母と従兄弟数人、計8人を亡くしました」と告白したデイ。亡くなった親族はもっとも被害の大きかったレイテ島タクロバン在住。同地出身の母・デニングさんは30年ほど前、オーストラリアに移住し、そこでデイは誕生している。悲しみを乗り越えワールドカップで躍動したデイは個人戦で圧勝。アダム・スコットとのペアで挑んだチーム戦にも勝ち「世界の強豪に勝てたのは誇り」と胸を張った。今 後の目標は勝てそうで勝てない"メジャー獲り"だ。

【News5】14歳グァンくんマスターズでローアマ獲得
 松山英樹が2連覇していたアジアパシフィックアマチュア選手権で松山を下し優勝した中国の14歳グァン・ティンランが、13年のマスターズ最年少出場を果たした。

 女子のフォン・シャンシャンや国内で活躍するゴ・アジュンらによると「中国はいま大変なゴルフブーム」。グァンはその象徴的存在で、オフにはタイガーやマクロイとイベントに登場し、タイガーに「将来が楽しみ。彼が中国のゴルフ界のために何をするか期待したい」といわしめた。14歳の大器から目が離せない。

【News6】〝花の80年組〟がメジャー2勝など大活躍
 13年は80年生まれのメジャーチャンプが2人誕生した。アダム・スコット(マスターズ)とジャスティン・ローズ(全米オープン)。現在スコットが世界ランク2位、ローズが4位と同級生が健闘中だ。

 じつは先頃のタイランド選手権(12月)で優勝したセルヒオ・ガルシア(世界ランク10位)も80年生まれ。シーズン前半2勝を挙げたブラント・スネデカーもそうで、ガルシアに世界ジュニアで競り勝った経験を持つ宮里優作も80年生まれ。ポストタイガーの旗手はマクロイ世代(24歳前後)と目されてきたが、ここにきて80年組が急浮上。メジャー勝者の平均年齢は32、33歳だから、彼らこそいまもっとも脂がのった年代といえる。"花の80年組"を覚えておいて損はないぞ。

【News7】82年ぶり快挙J・スピース10代で米ツアーV
 米男子ツアーに82年ぶりに10代のチャンピオンが誕生した。ジョーダン・スピース。93年テキサス生まれの彼は20歳の誕生日直前のジョンディア・クラシック(7月)でツアー初優勝。トップ10入り9回を数え400万ドル(約4億円)近くを稼ぎ、賞金ランク10位で新人賞にも輝いた。

 全米ジュニア&全米アマチュアでタイガー以来初となる複数回優勝を飾った逸材は、ルーキーとして初めてプレジデンツカップにも出場。石川遼や松山英樹と同世代のスピース。日本のエースたちも負けるわけにはいかない

【News8】M・A・ヒメネス最年長V記録更新マスターズ出場も
 香港オープン(12月)でM・A・ヒメネスが自身の欧州ツアー最年長V記録を更新する49歳337日で大会連覇を果たした。29歳と34歳の2人をプレーオフで撃破し「彼らも必死だったけどこっちの経験が勝ったね」と不敵な笑みを浮かべたスペインのちょい悪オヤジ。世界ランクも37位として14年のマスターズ出場を決めた。

 そういえば、46歳のS・ストリッカーもセミリタイア宣言した13年、出場わずか13試合で賞金ランク7位。シニア入りしたV・シンもレギュラーツアーの新シーズン開幕戦で2位とゴルフ界はベテラン健在。世界のオヤジたちもまだまだ枯れていませんな!

【News9】パッティングのアンカリング廃止が決定
 13年5月、ゴルフルールを統括するR&AとUSGAがパターの一部を体に固定するアンカリングを16年1月1日から禁止することを発表。

 ところが、これに猛反発したのがPGAツアー。中・長尺を使用するプロが多いことから「アンカリングが優位である根拠が明確ではない」と対立姿勢を明らかに。一時は「ローカルルールでアンカリングをOKにする」としたツアー側だが、2カ月には「世界のルールは統一すべき」との見地から渋々容認。 A・スコットら長尺派は「賛成ではないが決定には従う」。これで選手寿命が縮むのではという懸念もある。

【News10】南出仁寛が世界ドラコンでベストテン入り
 ドラコン日本一の南出仁寛が世界ロングドライブ選手権(米ネバダ州・9月)でトップ10に入る快挙を達成した。

 これまで5度出場するも、目標とする〝ベスト8〟には及ばなかった。しかし13年は日本人最長記録となる432ヤードをマークするなどし、日本人最高位のベスト64を大きく上回る世界10位。夢のベスト8に手の届く位置まで上り詰めた。それでも、「僕はチャ レンジャーの気持ちのまま何も変わっていない。またゼロからです」と語る南出。14年こそ、夢を実現できるか。

 
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