週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/9号
2014/9/1更新

藍も美香も智恵も彩子も
みんなシードがヤバい

 アメリカを主戦場に戦う"なでしこ"たちの旗色が悪い。37年ぶりのメジャー制覇を期待されながら、ここまでの4戦、誰ひとりとして優勝争いに絡むことなく9月のエビアンマスターズを残すばかりとなった。今季のなでしこたちの通信簿を改めて検証すると……?

 目下日本の稼ぎ頭は国内シードを返上しアメリカ1本に懸けるルーキーの野村敏京。先のマイヤーLPGAでキャリアベストの4位に食い込み賞金ランク32位とまずまず。対する"姉"たちはシード落ちの危機に瀕している。

 賞金ランクは上原彩子が72位、宮里藍が77位と、上位80名に与えられる来季の賞金シード圏内だが、宮里美香は95位、有村智恵は106位と圏外。終盤のアジアシリーズから出場枠が激減するため、場合によっては上原、藍すら出場できない可能性も。

 パットの不調でかつてない不振に喘いでいる藍は予選落ちに終わった全米女子プロで「パッティングのフィーリングが戻ってきた」と語ったが、平均パット数は30.95で部門別ランキング129位と劇的な改善は見られず、ツアー優勝経験もある美香はパットこそ悪くはないが(29.72)平均飛距離が236ヤード(153位)で昨季より平均5ヤードもダウンしたことがスコアメークに支障をきたしている。

 さらに2年目のジンクスに直面する上原と有村はいまだにアメリカの距離の長さや硬くアンジュレーションがきついグリーン、沈む芝に対応しきれていないように見える。

 それにしてもいっとき世界ランクトップ10に名を連ねた藍や美香がここまで苦戦するとは想定外。もちろんまだシーズンが終わったわけではないが、日本同様若手の台頭で競争が激化、コースの難易度が増していることに加え、本人たちの焦りや自信喪失を思うと前途は厳しい。  

「QT(予選会)に出る心の準備はできている」という藍の杞憂が現実にならないことを祈りたい。

 
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