週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/15
2013/10/8更新

名門・水城高校 廃部の原因は後継者見つからず

 全国高校大会最多6勝を誇る茨城の名門・水城高校ゴルフ部が16年3月で廃部になるという。その理由とは?

 水城高は77年に創部して4年目に全国大会初出場。12年目、全国大会団体初優勝を機に片山晋呉、宮本勝昌、横田真一らを擁して、夏期6回(準優勝4回)、春期4回(準優勝5回。タイも含む)。ジュニア世界大会でも優勝2回、準優勝2回などの輝かしい記録をうちたてている。

 その牽引者となったのはなんといっても、監督の石井貢氏(64歳)だ。「私が大学で、遊びでちょっとクラブを振っただけの動機で部は始まりました。用具も、ゴルフを本格的にやった指導者も、もちろんお金も、無いないづくし。練習場はグラウンドの端にあった草ぼうぼうの使われていない30坪の敷地を5人の部員と整地して。創部して10年目あたりから部員が集まりだし、片山、宮本、その1年下の横田が入部してからはご存知のとおりです」(石井氏)

「練習は試合のように、試合は練習のように」が、石井監督の指導の旗印。宮本は静岡から出てきて寮生活で腕を磨いた。「石井先生の厳しい指導がなければ、今のぼくはなかったし、水城の栄光もなかったですね」。横田も「石井先生のいない水城はありえない」

 その石井が、実は教師を定年後、監督だけは4年も延長して続けていた。その間、後継者を探したけれど見つからず、というのが廃部の理由。一昨年も春の全国大会で3位に入っており、まだまだ地力は全国クラスだが……。

 廃部までまだ3年ある。宮本、横田らの監督就任なんて吉報に……、期待したい!


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