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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/26号
2010/1/15更新
飯合肇が公立高校ゴルフ部顧問に就任。
いったい、学校で何を教えるの?

 石川遼などプロツアーでの若手の活躍が話題になったり、ゴルフがオリンピックの正式種目に選ばれたりしたせいか、高校・大学でもゴルフの部活は活況を呈しているようだ。そんななか現役ツアープロの飯合肇が高校ゴルフ部顧問に就任した。


ちょっとはゴルフに恩返ししたいと飯合

 高校ゴルフ部監督では、すでに鷹巣南雄が石川遼の出身校・杉並学園高校の監督になってはいるが、現役プロが就任することは珍しいこと。

 千葉県立印西高校は、今年4月から近隣に施設を移転し、学校名を印西明誠高校と改めるが、同時に新たにゴルフ部を設立。その特別顧問に、レギュラー、シニアの両ツアーで賞金王になった飯合肇が就任することになった。

「印西市を挙げてオリンピックに出られるような選手を育てたいという主旨の話がきたので引き受けました」
と飯合。公立高校のため、プロに顧問料を支払えるほどの予算はなく、完全なボランティア。

「レギュラーツアーにもあまり出られなくなったし、シニアの試合も少ないので、ゴルフをやりたいと思っている子どもたちと遊ぶのもいいかなと。長年ゴルフをやってきたので、ちょっとくらいはゴルフに貢献したいという気持ちです」
こう飯合はいうが、まだ部活が始まっていないので、具体的な指導についてはこれから考えていきたいとしている。

 すでに飯合が育った習志野CCや、近隣のゴルフ練習場には協力を依頼して快諾を得ているそうだ。
「どんな子が入ってくるのか、石川遼を目指すのか、社会に出てできる程度のゴルフをやるのか適正を見て指導したい」と技術指導が中心になる。

 坂田塾の塾長のほか、大手前大学のゴルフ部で総監督を務めるゴルフ指導者としては飯合の先輩格でもある坂田信弘は、プロゴルファーがゴルフ部を指導する最大の利点を、「球が打てること。それしかない」と断言する。
「子どもたちは皆、ワシと同じスウィングリズムになっていくが、教員ではないからこそ、技術と戦う心を教えられる」という。

「生徒たちが競技志向になるのかどうか、わからないけど、どうなるのか楽しみです」という飯合。両ツアーの賞金王がどんなゴルファーを育てるのか、それも楽しみである。

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