週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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それでも優勝はできず。 11バーディ59のフューリック

　ＢＭＷ選手権でジム・フューリック（43）が「59」をマークした。第２ラウンドで１イーグル、11バーディ、１ボギーの12アンダーを叩き出したのだ。

　重圧がかかる最終ホールで第２打を１メートルにピタリ。カップインすると、まるで優勝を決めたかのような感激の面持ちで長年連れ添った名物キャディ、フラッフと抱き合った。

　米男子ツアーでの「59」は６人目。77年にアル・ガイバーガーがマークすると、チップ・ベック（91年）、デビッド・デュバル（99年）、ポール・ゴイドス（10年）に続きスチュワート・アップルビーも３年前のグリーンブライヤーでツアー最少スコアを記録。しかし、ボギーを叩きながら「59」をマークしたのはフューリックが初めてだった。

　ちなみに今シーズンはフィル・ミケルソンがフェニックスオープンでキャリアベストの11アンダー「60」、タイガーもブリヂストン招待で自身４度目となる自己ベスト「61」をマークしている。また正規のツアーではないが、00年の全米オープン予選で丸山茂樹が１イーグル、11バーディの13アンダー「58」を出したのは有名。女子では唯一アニカ・ソレンスタムが「59」の記録を持っている。 　

　しかし惜しむらくはフューリックが優勝できなかったこと。どんな爆発的なスコアを出しても、４日間好スコアをマークしないと勝てないのだから米ツアーは厳しい。

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