週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/3
2013/8/27更新

年間グランドスラムならず。
全英女子泣いたインビ、笑ったルイス

 今年の全英リコー女子、セントアンドリュースの女神がほほ笑んだのはステーシー・ルイスだった。一方、メジャー4連勝の期待が集まったパク・インビはまさかの42位で、本人もショックの様子だったが……。


連勝ストッパー襲名?S・ルイス

 インビの結果には、毎月メジャーを制していることから"カレンダーグランドスラム"という造語まで作って期待していた韓国メディアもがっかり。「スポーツ朝鮮」紙では「快挙達成はなぜ失敗したか」と題した緊急特集記事を掲載。「アメリカよりも遅いグリーンへの適応失敗、マラソンクラッシック後に一時帰国してスポンサー行事に追われて臨んだ過密日程、大会中の取材攻勢が彼女を苦しめた」と分析。インビ自身も「私にばかり集まる関心が大きな負担にはなった」と吐露したほどだった。

 もっとも、大会を終えて戻った韓国では気分一新したのか笑顔で会見。「結果は良くなかったが、多くのことを学ぶことができた。心のどこかで残念だが、その一方で肩の荷が下りたのも事実。ふたたび新しい気持ちで始めたい」と語り、今年からメジャー大会に昇格した9月のエビアン選手権への意欲を見せた。  

 ちなみに彼女は昨年の優勝者。「メジャー大会になったことでコースセッティングも変わると聞いているが、昨年優勝したので自信はある」とキッパリ。

 一方、インビのメジャー4連勝を阻み、大いに溜飲を下げたのがルイスだ。  

「どこに行ってもなぜアメリカ人がメジャーに勝てないのか、という質問ばかり受けてきたけれど、もうその質問に答えなくていいのね。最高!ゴルフの故郷で勝てたんだからますます最高!」と笑いが止まらなかった。

 11年のクラフトナビスコ選手権では当時の女王ヤニ・ツェンの連覇を阻止し、今回の全英ではインビの連勝をストップ。優しげな表情とは裏腹の熱いガッツの持ち主の次なるターゲットは世界ランク1位の座。今季序盤に4週間だけ1位に立ったが、すぐにインビにその座を奪われている。アメリカ勢最強のプライドにかけ、こちらもさらなる攻勢をかける。


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