週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/16
2013/7/9更新

方位磁石でアンが失格。
マウスピースの例もある「14-3」

 ニチレイレディス2日目、アン・ソンジュが「ゴルフ規則14-3」に違反したとして、プレー途中で失格。失意のアンは、何もコメントせずにコースを去った。いったい何があったのか。

 アンのキャディ(開催コース袖ヶ浦CCのハウスキャディ)が、プレー中、風を読むため方位磁石を使用。これが「ゴルフ規則14-3人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」に違反したため、即失格。キャディは選手と一心同体、責任は選手にあるともいえる。

 これまでも規則14-3違反の事例は多い。08年、スタンレーレディスでの若林舞衣子は後半のプレーを待つクラブハウス内で、ゴムボールを腕のあいだに挟んでスウィングチェックしたのが違反に問われた。同様に10年のカシオでは桑原克典がストレッチ用の練習器具で素振り失格。11年、ダンロップではドンファンがカメラマンが撮ったスウィング画像を「見せて」と自ら求め、フォームをチェックしてしまいアウト。昨年の東建では、尾崎直道がラウンド中にマウスピースを使用。ラウンド後、「マウスピースを使うと飛距離が伸びるんだよね」の発言がルール抵触。歯の治療のためマウスピースを使うぶんには、異常な使用とはならなかったのだが。

「ゴルフ規則14-3違反の特徴は、本人たちが行為自体はケアレスミスと思うわりに、罰則は失格と非常に重いこと。前出の桑原は、それで来季シードのチャンスをなくしたくらいですから」(ルール研究家・小山混氏)。

「知らなかった」では済まされない重罰。無知には鞭?


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