週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/26

2013/3/18更新

藍・交通事故、藤田・疲労骨折
注目選手がつぎつぎ災難

　宮里藍が移動中、交通事故に巻き込まれたニュースは既報のとおりだが、その後ローリー・マクロイが親しらずの歯痛で試合を棄権し、藤田寛之は疲労骨折。注目選手がつぎつぎに災難に見舞われている。

丈夫なポーラ、ダメージなし！

　オフの合宿で左わき痛を発症したという藤田は「せっかくのチャンスだから」と、マッチプレー選手権に強行出場したが一回戦敗退。

「（わき腹が）かなり痛いんじゃないかな」という師匠・芹澤信雄の心配が的中し、先月に疲労骨折と診断され、キャデラック選手権の欠場を余儀なくされた。

　芹澤に「体を壊すからやめろ」といわれながらも黙々と努力を続けた結果が疲労骨折とは、なんともやるせない。「マスターズ（４月11日～）には万全で臨みたい」（藤田）というが、黄色信号点滅だ。

　一方、今年に入ってから災難続きなのが世界ランク１位のマクロイ。連覇がかかったホンダクラシックではダブルボギーやトリプルボギーを連発し、２日目に前代未聞の「親しらずの歯痛」を理由に途中棄権した。

「痛み止めを飲んでプレーしていたけれど、ラウンド中我慢できない痛みに襲われ集中力が切れてしまった。主催者にも同伴プレーヤーにも悪いことをした」と陳謝するも、欧米マスコミは「金に目がくらんで選んだ新しいクラブが合っていないのでは？」と10年２２０億円ともいわれる莫大な契約金でナイキに移籍したマクロイに一斉に“難くせ”をつけた。

　今季は初戦が予選落ち、２戦目のマッチプレーが１回戦負け、そして棄権と、いまのところまったく精彩を欠くのだから、甘んじて非難を受けるしかないのだが。

　宮里藍は、といえば米本土初戦のＲＲドネリーファウンダーズに間に合うよう現在療養と治療に努めている。

　同じ玉突き事故の被害に遭ったポーラ・クリーマーは首痛を訴えながらもＨＳＢＣ女子チャンピオンズで３位に入る健闘を見せた。車のダメージはポーラの車両のほうが大きかったというが、ポーラは体格のいいアメリカ娘。体のダメージはやはり小柄な藍のほうが大きかったらしい。アスリートにとってケガほど怖いものはない。こんな災難はもう打ち止めにしてほしいものだ。