週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/24号
2012/4/16更新

覚えなきゃ損よん?
メジャーVの苦労人、ユ・ソンヨン

 米女子今季メジャー初戦となったクラフトナビスコ選手権を制したのは、またもや韓国勢。98年にパク・セリが全米女子プロでメジャー初制覇して以来、韓国勢13回目のメジャー制覇を成し遂げたのは、25歳のユン・ソンヨン(柳先映)だった。




「昨年の全米女子オープンを制した子ね?」と早とちりしてはいけない。昨年の全米女子オープンを制したのはユ・ソヨン(柳簫然)。名前の響きは似ているが、漢字名も生年月日も異なる、まったくの別人だ。

 もちろん、これまで歩んできたキャリアも異なる。アマチュア時代に韓国代表を務めた経歴こそ共通するものの、4歳年上のソンヨンは高3でプロ転向し、そのままアメリカへ。05年はフューチャーズツアーでプレーし、06年から米女子ツアー本格参戦を果たすが、優勝とは縁遠かった。そのため、長らくスポンサー不在で、姉とふたりでツアーを転戦。10年サイベースマッチプレー選手権でようやくツアー初優勝を遂げ、昨年から韓国人参公社の「正官庄」がスポンサーに。しかし、韓国でのプロ経験がないだけに国内ファンの間では無名に近かった。

 韓国で実績を残し、招待出場した全米オープンでいきなりメジャー制覇を成し遂げたソヨンがシンデレラガールだとすれば、ソンヨンはまさに叩き上げの苦労人と言えるだろう。

 それだけに韓国メディアもその快挙に熱狂。「無名の反乱」(スポーツ朝鮮)、「牛歩のユン・ソンヨン」(中央日報)などの見出しも躍った。

 ポジティブで明るい性格から韓国人選手たちから「コース上のギャグウーマン」とも呼ばれているというユ・ソンヨン。韓国はまたひとり、新たな“メジャークイーン”誕生に沸いている。

 
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