週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/13号
2012/3/15更新

開幕で台湾ヤニと争った藍、語る
「ゴルフはアジア人向き」


オフのトレーニングの成果が出たという藍

 ホンダタイランドで世界ナンバーワンのヤニ・ツェンとの直接対決を演じた藍。結局2位に終わったが、粘り強いゴルフで最後まで女王を苦しめた日本のエースは健在。その肉声に耳を傾けると――。

――初戦からいきなり好スタートを切りましたね。

藍 最終日の前半は少し浮き沈みがありましたが、粘り強く待てば、後半再びチャンスがくると信じていました。10番でバーディがきたときは「ここからがスタート」と自分に言い聞かせました。終盤はよいゴルフができました。11番と12番のバーディチャンスで沈められなかったのが敗因かな。でもヤニと同じ組で優勝争いできて心から楽しかった。次回、こういう機会があったら、私が勝ちます(笑)。

――オフトレの成果は十分?

藍 2週間ほど沖縄で過ごせて、心身ともにリラックスできました。年明けにフェニックス(米アリゾナ)のピア(・ニールソン)とリン(・マリオット)のところで2回に分けてセッションを行いましたが、凄く中身の濃い練習ができました。初戦でショートゲームがよかったのも、オフに集中的に取り組んだ成果だと思います。

――これでよい流れができた?

藍 優勝まであと一歩までいったことは自信になりました。勝ったヤニと私とではまったくゴルフのスタイルが違います。彼女はすごく飛ばすけれど、私はそうじゃない。ショートゲームで組み立てていくタイプです。まったく違うからこそお互いよい意味で刺激し合えました。彼女が18番で優勝を決めて涙を見せたとき、私も自分のゴルフを貫けばそうなれる(勝てる)んじゃないかという気持ちが湧きました。これからの試合が楽しみです。

――それにしても米ツアーでアジア勢の活躍が目立ちますね。

藍 最近、ゴルフとアジア人のメンタリティが合っているんじゃないかと思うことがあります。ゴルフというのは不思議なスポーツで、体格はあまり関係ありません。求められるのは忍耐力と感情をいかに抑えられるか。アジア人の我慢強い性格がゴルフに向くんじゃないでしょうか。だから(アジア勢の)活躍はまったく不思議じゃない。私にとっても彼女たちの活躍はよい刺激になっています。

――そんななか、米ツアーに積極的に挑戦する日本の若手が少ないように思いますが……。

藍 私にとってはアメリカで戦うことが夢でしたが、日本には素晴らしいツアーがあり、レベルも高いのでそこで戦いたいという気持ちもわかります。なかにはアメリカで経験を積みたいと思っている若手もいるでしょうし、近い将来そういう人がたくさんこちらに挑戦してくるかもしれません。そうなればいいですね。

 
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