週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/14号
2012/2/6更新

南アからまたも新星!
23歳グレースが欧州ツアー2連勝

 23歳のブランデン・グレース(南ア)が欧州ツアー2連勝を飾った。しかも前年の欧州ツアー優勝者のみに出場が許されるボルボチャンピオンズでは、南アが誇る2人の先輩、E・エルス&R・グーセンをプレーオフで破る快挙。グレースっていったいどんなやつ?

「子どもの頃からエルスやグーセンと同じ舞台で戦うのが夢だった」と語るグレースは、憧れの人を撃破しての勝利に「信じられない」を連発した。

 88年生まれの彼は、エルスが主宰するジュニア育成プログラム出身で、プロ転向は5年前の07年。アマチュア時代は地元で一目置かれる存在だったが、プロ入り後は苦労続きで下部ツアーや南アのサンシャインツアーでくすぶっていた。

 が、ようやく昨年末の欧州ツアー最終予選会で上位に入り、今季晴れて欧州ツアー参戦のチャンスに恵まれた矢先の2連勝。これには本人も「言葉にならない」とうれしい誤算に喜びを隠せなかった。

 南アといえば米国以外でメジャーチャンピオンをもっとも多く輩出している国。一昨年はL・ウェストハイゼンが全英オープンを制覇し、昨年はC・シュワーツェルがマスターズチャンピオンに輝いている。

 昨年、VISA太平洋出場のため来日した27歳のシュワーツェルは「僕らの同世代、さらにその下にも大勢の有望株が控えている。彼らはタイミングさえ合えばいつでも世界に飛び出す準備ができている」とグレースのような新鋭がまだまだいることを示唆していた。

 1年中ゴルフができる恵まれた天候とチャンピオンコースの数々。エルス基金をはじめとしたジュニアプログラムの充実。そして76歳にしていまだハツラツと世界中を飛び回るグランドスラマー、G・プレーヤーを筆頭にエルス、グーセンらがお手本を示したことで、下の世代が「自分たちもやればできる」と果敢に世界を目指している。グレースも一気にメジャーチャンプ候補となった。

 
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