週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/25号
2011/10/17更新

小さい馬場が
女子オープン制した4つの理由




 日本女子オープンを制したのは身長149センチの馬場ゆかり。昨年賞金ランキング4位にしては、今季これまで低迷していた馬場の勝因は?

 
目の専門家を訪ねコンタクト新調

 大会前に、名古屋のキクチメガネ本店を訪れた。そこで、中日ドラゴンズの選手らのアドバイザーで、スポーツビジョン(動態視力などの視覚能力)の専門家、加藤一幸さん(53)に診断してもらうと、「ロングパットが入らないでしょう」との見立て。左右の視力差が大きく、遠近感が取れないから距離感が合わなかったという。もうひとつは左目の乱視。乱視は空間を歪め、ラインを読みづらくしていたのだ。目に合ったコンタクトレンズでパットが復調した。

 
「母がいる」安心感が支え

 馬場と母・真理子さんは、背丈も顔立ちもそっくりの仲良し母娘だが、今大会まで母娘は距離を置いていた。不調の馬場に「通帳には一切お金が入っていません。私は観に行きませんから」と真理子さんが喝を入れた。日本オープンは妹のプロゴルファーの由美子が出場したため、たまたま来場していたが、母は娘の優勝を直接観られたと喜んだ。母がコースにいるという安心感も馬場の大きな支えになっていたのだ。

 
40~50ヤードの直前特訓生きる

 もうひとりの支えが「ゴルフ、あっというまに上達する極意」(小社刊)も執筆する松本進プロコーチ。大会1週間前に、カレドニアンGC(千葉)で馬場を特訓。「ショットの調子が悪いから、日本女子オープンは小技とパターに集中しよう」と40~50ヤードを徹底的に練習したのだ。大会は案の定、ラフに入れてフェアウェイに出してからの3打目勝負となり、この練習がハマった。

 
アゲンストでも飛ばせる理由




 09年の女子プロドラコン大会(マンシングウェアカップ)で149センチながら大柄選手を下して優勝した経験をもつ馬場。その日は、強いアゲンスト。飛ばし屋も風に負けて飛距離が伸びないなか、小さい馬場が246.5ヤードで優勝。その勝因を「アゲンストで強いボールを打てるんです」と語った。今回の女子オープン優勝後も、同じ言葉を口にした馬場。それだけアゲンストでボールを飛ばせる自信を持っているのだ。松本コーチは「ティグラウンドに立って、風がアゲていると、プロでも力が入る。しかし馬場プロはトップからインパクトまで、一切力みがない。力んで吹きあがってしまうプロが飛距離を落とすなかで、飛距離を落とすことがない。だから飛ぶんです」と解説する。

 実際、大会の18番で計測されたディスタンスランキングで、馬場はヘッドスピードが23位なのに、飛距離は12位。アゲンストの風が吹いた18番で、ヘッドスピードがある他のプロより飛ばすことができたのだ。

 馬場は、優勝賞金2800万円を獲得したことで、賞金ランクも6位に浮上(10月3日現在)。週刊ゴルフダイジェスト誌がツアー開幕直前の3月7日号で「女王本命は馬場ゆかり」と報じた顔相占いによる賞金女王レースの展開に合致してきた。「スタミナ抜群。後半の追い上げに期待」という顔相だ。ツアー終盤戦は、文字通り、女王争いの「顔」になりそうだ。

 
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