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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/22号
2010/6/11更新

二軍戦のチャレンジには
川岸、田中秀などビッグネームがいっぱい


今季はチャレンジのみの出場の川岸

 石川遼や池田勇太など若手の台頭で賑わう男子ツアーだが、その二軍戦ともいうべきチャレンジトーナメントでは、華やかな表舞台への返り咲きを目指してベテラン勢が奮戦している。

 今季10試合が予定されるチャレンジトーナメントは、今週行われる新規開催の『東北やくらいカップ(6/10~11)』で4戦目を迎える。これまでの優勝者の顔ぶれを見ると、ベテラン勢の健闘が光る。

 男子ツアー開幕に先立つ4月9日からの3日間で行われた『NovilCup』では、シード落ちして久しい田島創志(33歳)が優勝。2003年にKBCオーガスタで初優勝してシード選手になった田島だが、パッティングイップスに悩み、2006年からシードを失っていた。


すでに1勝を上げたチャンド

 2戦目の『トーシンチャレンジ(5/20~21)』では、無名の遠藤彰が初優勝。彼もツアーの実績はないものの31歳と年齢的には中堅選手といってもいい。

 3戦目の富士カントリー可児クラブチャレンジ(5/27~28)の優勝者は、昨年シードを落としたディネッシュ・チャンド(38歳)だ。この優勝でチャンドは日本ゴルフツアー選手権の出場権を獲得。

 1985年から始まったグローイングツアーが前身のチャレンジトーナメントは、その名のとおり若手育成を目的とした試合である。賞金は優勝しても270~180万円とツアーの10分の1程度だが、賞金王になると翌年はシード選手としてツアーに出られる特典など、選手にとっては“昇格”が何といっても魅力だ。今年はその資格でクリス・キャンベルがシード選手になった。

 賞金ランク2位以下も、その年のチャレンジトーナメントの開催数によって人数は変動するが、レギュラーツアーの第1回のリランキングが行われるまでの出場権が与えられ、今季は佐藤えいち、市原弘大ら6人がその資格でツアーに参戦している。この資格でのレギュラーツアーの出場優先順位はファイナルQTの1位より上にくるため、よりシードに近い立場といってもいいだろう。


レギュラーツアーにも参戦中の田中秀道

 チャレンジトーナメントからツアー昇格の最大の目玉は、3勝した時点で、翌週から即シード選手になれるという特典。これはアメリカのネーションワイドツアーで行われている「バトルフィールドプロモーション(戦時下昇進)」という制度にならったもので、2008年から実施されているが、まだ該当者は1人も出ていない。

 これらのように、ツアーへの出場権を獲得する場がチャレンジトーナメント。その出場権は、基本的にQT順位によるが、ファイナルQTまで進出した大方の選手に出場の機会が巡ってくる。さらに、チャレンジトーナメントの大会で15位以内に入ると、次の試合に出られたり、現時点での賞金ランク30位以内であれば、次の試合に出られるなど、より旬の選手に機会を与える制度も取り入れている。

 今年のチャレンジツアーには、川岸良兼(44歳)、田中秀道(39歳)、小山内護(39歳)、佐藤信人(40歳)など知名度のある選手が出場していることもあり、レギュラーツアーに負けないくらいハイレベルでもある。全試合入場は無料。ぜひ観戦に訪れてはいかがだろうか。




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