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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/16号
2010/2/5更新
最近、名称変更した
ゴルフコースのネーミングの傾向とは?

 目的のゴルフ場がカーナビに登録されていない。そんな経験を持つゴルファーは少なくないだろう。ゴルフ場の経営交代等による名称変更は2000年以降、年々増加。04年には90コース以上がコース名を変えた。ここにきて、その動きもようやく落ち着きつつあるが、昨年名称変更したコースから最近のネーミングの傾向を探ってみた。

 ゴルフ場の名称変更が増え始めた2000年頃は、オーソドックスに所在地名を付けたもの、あるいは横文字でも日本人に親しみのある単語(例:アロハCC)を用いるコースが多かった。

「バブル期の名称変更では高級感のあるネーミングに変えるコースが多かったのですが、それ以降はより親しみのある名称にすることでビジターの集客につなげたいという狙いがありました」(ゴルフ場経営コンサルタント・菊地英樹氏)

 そうした傾向は今も続くのだが、最近は所在地名の付かない、どこかで聞いたような? あるいはゴルフのイメージとは結びつかない単語を使ったコースも見られるようになった。

 もちろん、そうしたネーミングにもしっかりとした狙いや由来があって、例えば北海道のスウェーデンヒルズは隣接する同名のニュータウンの名称に統一されたもの。千葉県のムーンレイクGCはクラブハウス前に広がる池とナイター営業の特徴をアピールする狙いだ。

 また、オーナーの企業名やブランド名が冠されるコース(ベネオCC、ココパリゾート、JOYXなど)も多い。そのひとつ、ペニンシュラGCもオーナー企業名なのだが、香港の超高級ホテルではなく、京都に本社を置く企業だ。

 一方、日本ダイヤモンドGC(和歌山県)はてっきり覚えやすさを狙ってのネーミングと思いきや、実は、オーナー企業の社内のゴルフ同好会の名前だという。

 しかし、こうした傾向に対し、前述の菊地氏は、
「確かに覚えやすいネーミングなのでいいとは思います。でも、他に似たような名称があれば没個性的になる恐れがあります。理想的には、名称を聞けばどの辺にあるとか、地理的な特徴が伝わる名称がいいでしょうね」と言う。

 スコットランドのリンクスコースのようにオーソドックスな「地名+CC(GC)」がかえって新鮮なネーミングなのかも。




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