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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/25号
2008/11/14更新
首都圏G場に初のセグウェイ導入。
使い勝手を本誌記者が体験した

 電動で走る二輪車「セグウェイ」のゴルフ専用モデルが首都圏のゴルフ場で初めて導入された。都心から1時間弱の利根パークゴルフ場(茨城県取手市)で11月4日から稼動を開始。近い将来、乗用カートに代わる存在となるか? 本誌記者が実際に試乗してきた。


体重移動など、バランス感覚が養われるかも

 セグウェイは、発明家D・ケーメンが開発した電動立ち乗り二輪車で2001年にアメリカで発表された。芝用タイヤとキャディバッグのキャリアを装着したゴルフ用セグウェイの使い勝手、乗り心地はどんなものか。

 ビデオでの座学のあと、実地講習へ。想像より軽装備なので転倒の不安がよぎる。簡単な機械操作に続き、両足をタイヤ間のプレートに乗せる。インストラクターの支えなしではバランスを崩しそう。このあたり、初めて補助輪なしの自転車に乗る感覚と似ている。

 セグウェイの大きな特徴は、重心移動で前後左右に進めるということ。足を乗せたプレートにバランス・センサ・アセンブリという精密なジャイロと傾斜センサーが搭載され、足から伝わる姿勢情報を感知する。

 実際に一度乗ってしまえば、セグウェイ自身が自立して安定性は高い。数分後には、多少のアップダウン、急停止、スラローム走法、片斜面での運転もマスターした。コツさえつかめば、小回りが利いて見通しがよく、なにより次のショットの位置までスイスイ移動できる。爽快感と利便性は乗用カートにない特徴だ。

 昨年4月に国内で最初にセグウェイを導入した25那須Gガーデン(栃木県)では、1年半で約600人が使用、リピーターも多いという。

 同6月に導入した佐用GC(兵庫県)では、1カ月前から予約が入ることもあり、11月の週末は満杯だ。利根パークG場でも、セグウェイの話題性で新規顧客の誘致に狙いを定める。

「林間コース並みの広いフェアウェイが自慢ですので、他の河川敷コースとの差別化という意味でも、一度来て知ってもらいたい」と支配人・富井義明さんは語る。ちなみに年内は平日のみ、1ラウンドレンタル5250円(プレー費は別)となる。

 他にも浜松シーサイドGC(静岡県)ではコースナビゲーターがセグウェイでプレーに同伴する。スピーディに動け、ボールを捜しにも役立つので、連日フル稼働しているという。

 気になる安全面だが、日本での販売代理店・日本SGI㈱では、インストラクター制を徹底している。

 乗車中のヘルメット着用は原則だが、「スウィング中に邪魔に感じる人もいるので、その都度着脱することになります。慣れればルーティンでできますよ」と利根パークG場・井戸川信彦さんは言う。

 ヘルメットの着脱という意外な盲点があるが、この楽しさと便利さを得られるならば、多少の煩わしさも我慢すべきか。

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