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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/19・26号
2008/8/7更新
QT出場したらアマ資格失う
規制する高ゴ連 vs 高校生ゴルファー

 第2の石川遼を目指す高校生ゴルファーにとって、大きな問題が持ち上がった。全国高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)が加盟校に対して、選手がプロテストやQT(クオリファイングトーナメント=予選会)に出場した場合、成績のいかんにかかわらず、それ以降の高ゴ連主催試合への出場を認めないことを通達してきたのだ。高ゴ連に対する高校生ゴルファーの困惑を追った。

 同連盟の石田克人さんは、 「高校生でありながら、いきなり20億円以上もの契約金を手にしてしまった石川遼の影響もあってか、学業優先という学生の本分を忘れてしまっている選手が目立って増えました。そこで、当連盟としては教育的な視点から、この規則を定めたのです。ただし、これはJGAの定めるアマチュア規定とは関係するものではありません。あくまでも高ゴ連独自の競技規定です」

 この点、JGAは、 「プロテストに合格していない、あるいは、QTを通過していない以上、身分としてはアマチュアですから、JGAの主催する試合、例えば、日本ジュニア選手権に出場することには何の問題もありません」(広報担当者)

 といい、両者の見解は多少の温度差はあるものの一致している。しかし、この高ゴ連の通達がきちんと浸透しているかというと疑問もある。

 事実、高校1年生で先日の東北アマを勝ったぽっちゃり王子こと古田幸希君の父親、修一さんは、「いえ、まったく知りませんでした。初めて聞きましたよ。ウチの息子はまだ高校1年生で、プロ入りは全く考えていませんから特に影響はありませんが、もし、それが本当なら、大変なことですね」と、驚きを隠せない様子だった。

 QT受験には年齢制限がなく、高校3年生は、卒業までジュニアの残りわずかな試合に出場できなくてもいいのかもしれないが、高校3年生にとってプロになることは、ある意味、就職活動の一環でもある。

 石川遼のように、プロでありながら、高校生活との両立を図ることも決して不可能ではないだけに、プロ志望の選手がプロテストやQTを受験することは決して悪いことではないだろう。

 さらに、QTの受験料は21万円(JGTOセカンドクオリファイ以降)と決して安くはない。すでに受験料を支払ってしまった高校生ゴルファーもおり、彼らにしてみれば、納得できないはずだ。

 高ゴ連側の理由はあるにせよ、情報の周知徹底が図られていないことも含めて、今一度、見直されてもいい問題ではないだろうか?

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