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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/13号
2007/3/1更新
阿見、木更津、八王子、
圏央道延伸で恩恵受けるゴルフ場はどこ?

 完成すれば東京の中心部から40~60キロの距離を、横浜~木更津までまるく結ぶ環状道路の圏央道。そのうちの一部、茨城県内のつくば牛久インターチェンジ(IC)~阿見東IC間が3月10日に開通する。さらに同21日には、東京湾を横断するアクアラインから直結する木更津ジャンクション(JCT)~木更津東IC間も開通。これによりアクセスが向上しそうなゴルフ場の話を聞いた。

 10日、茨城県内の圏央道は常磐道のつくばJCTから阿見東IC間の供用が始まる。これで、例えばイーグルポイントGCは、途中の牛久阿見ICからわずか3キロほど、降りて5分の至便コースになる。

 また、阿見GCも「現在、桜土浦ICから15分ほどかかりますが、阿見東ICができると降りてから約5分です。インターとの間は、田んぼの中を走る道路で、渋滞することはありません」と大喜びの様子。

 イーグルポイントは会員中心の運営なので特にアピールはしていないが、阿見GCは新たな集客につながることを期待しているようだ。

 そのほか、名門の龍ヶ崎CCも阿見東ICから約10分。現在より20分程短縮される。

 一方、アクアラインから房総半島の内陸部に入ったところにできる木更津東IC近くには、きみさらずGL、CCザ・ジャパンなどのゴルフ場がある。

「インターからは、これまでの半分の5キロ程度になるので、お客さんの間では話題になっていますね。でも、うちよりももっと奥のゴルフ場が受ける恩恵の方が大きいのでは……」(きみさらずGL)として、歓迎と同時に、ゴルファーにスルーされる恐れも抱いている。

 先に進めば、≪ゴルフ場銀座≫と呼ばれる、国道297号沿いに連なる多くのゴルフ場があり、そこへのアクセスも可能となる。言ってみれば、≪ゴルフ場銀座≫に裏口ができるということか?

「うちも、以前は東京からのお客様が最も多かったのですが、最近はアクアラインを使った神奈川からのお客様のほうが多くなりました。圏央道が延びるに従い、さらに増えるかも知れません」(千葉よみうり・林一郎支配人)

 ただし、某ゴルフ関係者はアクセス向上を喜ぶゴルフ場に対し、こう苦言を呈する。

「道路開通に集客効果を期待するようじゃ、駄目なんですよ。その前から何らかの魅力で、『あのゴルフ場は、アクセスさえ良くなれば行ってみたいんだけど』といった評判を立てておけば、いざ道路が通ったときに、お客さんが殺到する」。至言だろう。

 ともあれ、圏央道の東サイドでは、開通の恩恵を期待するゴルフ場が多い一方、西サイドでは受け止め方がやや異なる。

 西側では現在、関越道の鶴ヶ島JCTからあきる野ICまでの20数キロが供用されているが、今年6月にはあきる野IC~八王子JCT間が開通し、中央道と関越が直結することになる。

 そのあきるのIC周辺には、GMG八王子ゴルフ場、八王子CC、武蔵野GC、東京五日市CCなどのゴルフ場があるが、「集客という点では、中央道と直結することで、冬にクローズする長野や山梨からのお客様が増えるかもしれません」(GMG八王子・森川孝志支配人)

 また、メンバーさんが「便利になったから」と、埼玉方面からゲストを招く効果もありそうだが、いずれにしてもゲストが急増する可能性は少ないと見ている。圏央道の先には、これら都内のゴルフ場の半額でプレーできるコースが多々あり、当然、ゴルファーの素通りは多くなる。

「年配者は移動時間が短いほうがありがたいでしょうが、若い人は多少時間がかかっても安いほうを選ぶでしょうから」(森川支配人)

 圏央道の開通は、周辺フゴルフ場にどのような変化をもたらすのだろうか

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