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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/14号
2006/10/31更新
タイガー賞金王決定。
最終戦を前に米ツアーの日本人選手の総決算

 いよいよ今週はツアー選手権、米男子ツアーの最終戦だ。この試合、今年のツアー賞金ランキング、ベスト30が参戦する試合だけに、すでに、30位以下のプレーヤーのランキングや来年のシードが確定した。そして、ツアー選手権を待たずに、昨年に続き、賞金王もタイガー・ウッズの手に握られることが決まっている。

 10月22日時点でのウッズの獲得賞金は、約994万ドルで、ツアー選手権で最下位になったとしても約10万ドルの賞金を手に入れられることから、昨年に引き続き、1000万ドル(約12億円)を超える賞金をウッズは獲得することになる。

 これに対して、ランキング2位のジム・フューリックの獲得賞金は648万ドルで、どうあがいても、ウッズには追いつかない。もっとも、ウッズが賞金王を確定させたのは、1カ月以上も前のことだ。

 ランキング4位のフィル・ミケルソンが、8月一杯で、今年のツアー出場を早々と見合わせてしまった(ライダーカップを除く)一方で、ウッズは、10月1日終了のWGCアメックスまで米ツアーでは6連勝。

 父親の他界で、2カ月以上試合に出場せず、喪があけての全米オープンでは予選落ちしたものの、「天国で見ている父のために頑張った」と全英、全米プロに優勝して、独走態勢に入っていたのだ。

 昨年の年頭には、「99年の時のような感じ」と語っていたが、結果から見ると、その言葉どおり2000年に続いて、第2黄金期に突入したといえそうだ。

 一昨年、賞金王となったビジェイ・シンは今季1勝でランキング3位、やはり43歳という年齢がそろそろ峠を感じさせているし、42歳のデービス・ラブIIIも、ランキングこそ12位だが、10月初旬のクライスラークラシックで1勝して、やっとツアー選手権の出場権を確定させた。

 37歳のアーニー・エルスにいたっては、ランキング30位と過去2年アメリカでは優勝できないでいる。

 ある意味、ビッグネーム達がプレーヤーとしてのピークを越えようとしている中で、G・オギルビー(ランキング5位)、A・スコット(6位)、L・ドナルド(9位)といった若手の成長いかんでは、タイガーの第2黄金期は、来年も続きそうな雰囲気となっている。

 そう考えてみると、日本のプレーヤーたちにも、世代交代が始まりつつあるのかもしれない。37歳の丸山茂樹は、不調とはいっても、日本人最高のランキング76位で、114万ドルを稼ぎ、来年のシードを確定させているが、2年連続して、ベスト30に入れない状態。

 そして、35歳の田中秀道に至っては、今季30試合に参戦して、予選通過が7回という状況で、ランキング224位。10月22日時点では、まだ確定とはいえないが、シード落ちの確率が濃厚で、来年は日本のツアーで、仕切り直しをするという噂も出ているほどだ。

 米ツアーは、「ツアーの1年目で自信を持てるかどうかが重要。そうした意味では、(田中)秀道は最初に思ったような成績が出せなかったのが不運だ」とかつて語っていたのは、丸山茂樹だが、田中にとっては来期はターニングポイントになる可能性が大だ。

 もう一人の丸山こと丸山大輔(35歳)は、24戦出場して、予選落ちが8回と決して少なくないが、米ツアーに慣れるに連れてルーキーながらジ・インターナショナルでの3位タイを含めて、ベスト10に4回入賞して、ランキング93位。

 今田竜二(29歳)は、その丸山についで92万ドルを稼いでランキング94位。ネーションワイドツアーから、レギュラーツアーに挑戦して2年目だが、「昨年は秋から腰を痛めて2カ月近く休んでしまった。

 でも腰の調子は悪くないし、成果が出そうなところまできている」と、丸山大輔とともに、シードを確定させ、来年は、期待が持てそうだ。

 このほか、ランキングでのシード圏外にいる有名どころには、D・デュバル(172位)、ジョン・デーリー(192位)、トッド・ハミルトン(198位、04全英オープンの優勝で09年までシードを確保している)などがいる。

 結果から見れば、今季は世代交代が進み始めた年だったといえるのかもしれない?

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