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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/25号
2006/7/11更新
「PGA事件」にJGTOが初見解。
名門私大ゴルフ部監督が関与など波紋広がる

 有印私文書偽造・同行使の疑いでPGA(日本プロゴルフ協会)前会長ら3人が逮捕された事件に端を発する騒動の波紋がどんどん広がっている。6月17日に長田力前会長、石井秀夫前副会長、船渡川育宏理事が神奈川県警に逮捕されてから約3週間。この間、昨年11月の会長選を巡り、選挙当日に起きた河野高明理事拉致事件疑惑に飛び火し、それを巡って次から次へと報道が相次いだ。


JGTO理事を≪辞任≫した船渡川育宏

 さらに、7月4日には会長選を巡って木下久雄理事宅に脅迫電話をかけた疑いで北見義郎容疑者(会社役員)も逮捕されるなど、鎮火どころか火の粉は舞い上がる一方だ。

 事件の中心におかれたPGAは、3人の逮捕から2日後に松井功会長らが会見を開き、ファン及び関係者に陳謝。さらに前体制を批判すると同時に、それと極めて近い関係にあったとされるJGTO(島田幸作会長)に対しても距離を置く姿勢を鮮明に打ち出している。

 もっとも、3人の処分については、容疑が固まっていない段階とあって保留にしているのが現状だ。

 両団体の人材交流から、船渡川容疑者を理事にしていたJGTOも「罪が確定したわけではなく、コメントする立場にない」(広報担当)という姿勢を貫いていた。

 ところが、7月3日に開かれた緊急理事会を受け、5日になって突然、会見を開いた。この豹変振りの裏にあったのは、スポンサーへのデモンストレーションではなかったのか。

 99年、PGAからツアー部門だけが分離、独立し、昨年7月に社団法人として新たなスタートを切ったJGTOにとって、7月は各トーナメントスポンサーと来季の契約を交わす大切な時期にあたる。そこで島田会長、及び関根謙一副会長の会見を急遽行ったというのが裏事情だ。

 島田会長が長い作文を読み上げる説明が続いたが、要約すれば、事件はPGA内部の問題として推移を見守るつもりだったが、報道のエスカレートによって内部に動揺が見られ、さらに主催者からも説明を求められたための理事会開催。

 そこで理事の大半が、船渡川理事をそのままにしておくことに疑問を呈したため、方針を変えて弁護士を通じて自主的辞任を促し、これを受け入れられたことを発表した。

 さらにJGTO設立時のPGAとの合意書、長田体制下での合意書についての覚え書きなどのコピーを今さら引っ張り出して、長田体制との接近が正当だったことを主張。

 船渡川の辞任についても「契約更改の時期に被逮捕者が理事ではよくないから」(島田)と、台所事情をぶちまけた会見内容はなんともお粗末なもの。「ゴルフ界の発展のため」などというきれいごとは絵空事にしか見えない内容に終始した。

 遅きに失した会見の上、あくまでもPGAとは別団体であることを主張し、頬かむりを決め込む。そのうえ、島田会長の個人的意見と前置きしながらも

「3人はやっていないと思っている。(私文書偽造については)知らないが、(拉致事件については)他の人がやったのでは。そう信じている」とまで言い切ったが、これでスポンサーを納得させることができるのか。

 また、思わぬ方面でも関係者が右往左往している。

 5日に逮捕された北見容疑者が、脅迫電話をかけた場所が名門私立大ゴルフ部監督の事務所であることが一部で報じられたのだ。

 同大は、ゴルフ界の名門としてプロを何人も輩出しているだけに関係者の間を衝撃が駆け巡り、当事者が事情を説明するなどの事態に陥っている。

 折りしも、アマチュア最高峰を決める日本アマの開催と疑惑発覚が重なり、アマゴルフ界も揺れている。

 あちこちに火の粉を撒き散らすPGA会長選騒動。だが、目下最大の疑惑とされる理事拉致事件については未だ司直の手は入っておらず、この決着がつかない限り、終息と程遠い。北見容疑者の脅迫電話についても会長選挙とは別の事情もあったとの情報もあり、まだまだ予断は許されない。

 女子ツアー人気の陰でコツコツと戦っていた男子プロたちにとって降って湧いたような黒い疑惑の噴出。今度ばかりは徹底的にウミを出さないと、ゴルフ界そのものの屋台骨すら揺らぎかねない。

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