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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/31号
2006/1/19更新
ゴルフと乗馬はエグゼクティブに相応しい
名古屋学院大が「社長育成」の必須科目に

 先週号の当欄でアメリカの大企業経営者にゴルフ達者が多いことを紹介したが、日本でもこれからの企業経営者には社会人としての活動の幅を広げ、人脈づくりに役立つゴルフは必須と考え、必修科目にする大学の学部が新設された。

 名古屋学院大学(愛知県瀬戸市)では06年度から、商学部に学部・大学院の6年間の一貫教育で「企業経営者育成」を目標にした「エグゼクティブコース」が開設される。

 同コースでは、経営学やマーケティング、リーダーシップ術など経営者に必要な授業を厚くすることで最終的にMBA(経営学修士)取得を目指すとともに、語学、国際センス(留学)、メンタルや人脈づくり等の実務スキル、社会・政治に関する情報・知識といった、企業経営に求められる実戦的カリキュラムが設けられている。

 そのなかでゴルフが、乗馬と並んで必修科目となっているのだ。体育のカリキュラムにゴルフがある大学は少なくないが、必須科目となったのはこれが初めてだろう。

「当大学では、来年4月に新しく名古屋キャンパスが開校されます。それに合わせて全学部で学生に魅力あるカリキュラムの再編が図られてきました。その検討会の中で、1年半ほど前に、このエグゼクティブコースが提案されました」と経緯を語ってくれたのは同学部の岡田千尋学部長。

 岡田学部長によれば、同大学にはもともと地元・名古屋財界の子弟が毎年15~20人も入学する。そのため財界側からの大学への要望も耳に届くなかで、卒業後すぐに企業経営の後継者となる学生には、それに則した授業が求められていた。

 いわば「社長学」の教えを求める声に応じ、思い切り先進的な授業内容にしたのだ。そして、ゴルフも現在の経営者には必須のたしなみとの判断から、授業では基礎からの上達を図るという。

 もともと同大学では体育のカリキュラムにゴルフがあり、キャンパス内に35打席の練習場施設がある。また、フェンスひとつを隔てて品野台CCが隣接しており、ラウンド授業も実施できるという好環境にあった(新設のカリキュラムでは年間20ラウンドの授業を予定)

 ちなみに乗馬が選ばれたのは学内に強豪の馬術部があり、「ゴルフに加え、もうひとつエグゼクティブに相応しいスポーツということで選びました」(岡田学部長)とのことだ。

 とはいえ、同コースのセールスポイントがゴルフ授業にあるわけではない。経済のグローバル化に対応してアメリカ、韓国、中国の各一流大学への6~8週間の留学を義務づけたり、著名な経営者や政治家の特別講義を設けるなど、幅広い文化やモノの見方を身につけさせ、実務に生かされる授業内容で差別化を図っている。

 こうしたユニークな授業に関して、大学関係者と大学改革に関心をもつ経済人でつくる「21世紀大学経営協会」(理事長・宮内義彦オリックス会長)の高須賀伸成事務局長は、

「少子化にともなう大学・短大の全入時代(志願者数と入学者数が一致する)を迎え、各大学とも魅力ある学部作りに腐心するなかで、こうしたカリキュラムが考えられたのでしょう」

 と背景を語った上で、ゴルフ必修については「どのようなマーケティングの結果で設けられたのか分らないので、こちらでは評価はできません。でも、社会の評価が固まるには時間がかかるんじゃないでしょうか」と戸惑った様子。

 ともあれ同大学には全国のメディアから問い合わせがあり、すでに推薦入学での入学申込者がいるなど反響は上々。初年度の目標とする10名に近い入学者は見込めそうだという。

 しかし、ゴルフの授業が充実する余り、経営者でなくプロゴルファー志望に転向する学生が続出……、なんていう心配は?

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