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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/15
2005/2/9更新
なぜ!? アジアンツアーの出場資格を賭け
日本のプロ115名が大挙受験した理由
 今期、日本選手が大挙してアジアンツアーのクォリファイング・スクール(Qスクール)を受験した。昨年、新しい体制に移行した同ツアーは、積極的に海外との交流を図っているが、それにしてもこの多さは一体なんだろう。

 今回、115人のうちファイナル・クォリファイまで進んだのは7人で、トップ40までに与えられるツアーカードを加藤浩司、牛山正則、冨山聡の3人が獲得した。

 昨年、このツアーから全英オープンの切符を手にした塚田好宣、市原建彦ら4人は惜しくも落選してしまったが、すでに賞金シードを獲得しているすし石垣(42位)と溝口英二(58位)を加えた5選手が、今季のツアーメンバーとなっている。

 ところでなぜ、これだけの選手の目がアジアを向いているのか。日本人最高の22位でQスクールを通過した加藤は動機をこう語る。「去年もいろいろな枠で7試合くらい出たのですが、レベルは日本で思われているより、ずっと高い。日本の下部ツアーのチャレンジよりも全然高いです。僕は日本のQTで88位だったので、レギュラーツアー出場のチャンスはほとんどない。そうなると4日間競技ができないから、そのチャンスが欲しくて(アジアンツアーに)来ました」。

 実戦で経験を積みたいという切実な思い。それは、日本ツアーの試合数が減り、シード選手の欠場が少なくなることで、ますます下位の選手にとってはシビアなものとなり、アジアへと駆り立てられているようだ。

 また、3度目の正直でQスクールを突破した加藤や、日本ツアーの出場権の有無にかかわらず、毎年乗り込んでいる石垣のように、アジアにはまる選手も多い。

 そこには欧州同様、毎週、国が変わり、コースコンディションが激変するという事情もある。「日本ではあり得ないグリーンの硬さでアプローチが全然効かなかったり、芝の種類が違ったりして難しいけど、それを経験すると日本のコースがやさしく思えます」(加藤)

 大きな試合に出られれば、アーニー・エルス(南ア)など、ワールドクラスの選手がいるフィールドで戦えるという環境も魅力のひとつだ。

 また、昨年のマスターズに同ツアーで活躍する中国の張連偉が特別招待されるなど、日本で考えている以上に、世界的に認知度も上がっている。

 加藤あたりの順位だと、欧州などとの共催の大きな大会に出場できるチャンスはほとんどないが、単独開催の試合で稼いでリランキングに賭け、賞金の高い試合への出場権を狙うことになるだろう。

 いずれにしても、米ツアー常駐の丸山茂樹、田中秀道ら4人のプロや、欧州ツアー2年目の佐藤信人のように、海外へ出て行く選手は年々増加している。日本ツアーの事情にもよるだろうが、それ以上に、若い選手達には、昔ほど『外国』への抵抗が少ないのは事実だ。宿泊、食事、移動などが日本ツアーに比べてタフな環境でも、他の選手とルームシェアしたりして工夫すればしのげる。それをいとわない世代が主流になってきているのも大きな理由だろう。

 日本という枠をあっという間に飛び出せる逞しい世代が国際的な経験を積み重ねていくのに期待したい。

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