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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 5/11・18号
2004年更新
ゴルファーは5年で倍以上、コースも約2倍
韓国空前のゴルフブームの実態とその理由
 韓国のゴルフブームについては、当欄でもしばしば取り上げてきた。急増するゴルフ人口にゴルフ場数が追いつかず、冬期間を中心に日本のゴルフ場にまで足を伸ばすゴルファーも多いことは、すっかり知られたところ。だが、その韓国内のブームの実態とは?

 在日韓国人ジャーナリストの康煕奉氏は「大韓ゴルフ協会によれば、『韓国は今、爆発的なゴルフ人気』と表現しています」と、同国のゴルフ事情を語る。同氏の調べでは、現在のゴルフ人口は約350万人。全人口(約4800万人)の約7.3パーセントに当たる。ゴルフ人口1200万人といわれる日本のほうがまだ割合は多いが、韓国の場合、5年前が150万人だったことからすると、凄まじい急増ぶりである。

 また、ゴルフ場も5年前までは95コースだったのが、現在は181コースとほぼ倍増。現在建設中のゴルフ場も多く、将来的には300コースに達する見通しという。ちなみに、181コースのうちパブリックは55コースとその割合が大きい。

 また、今年2月、大韓ゴルフ場経営協会は「昨年、全国約180コースの延べゴルフ場利用者数は初めて1500万人を超え、1511万5577人と集計された」と発表した。

 ホール数は不明だが、1ゴルフ場当たりの年間入場者数は8万4000人弱。日本では、首都圏の昨年の入場者数(1ゴルフ場当たり)が3万7000人強だから、その混雑ぶりが想像できる。平日でも満員の計算だ。

「会員権の相場も、この3年で急騰。全国平均で1億ウォン強、日本円換算して1000万円強にも達し、最も高額なゴルフ場は5億ウォンとも言われています」(前出・康氏)

 同国国税庁は今年2月1日から会員権に対する基準時価(相続・贈与税の課税基準)を、昨年8月比で平均7.1パーセント引き上げたと発表した。年率にして14パーセント余の急騰である。同発表によれば、基準時価の最高額はソウル郊外にあるレークサイドCCの5億4000万ウォンで、昨年8月に比べ2450万ウォンも上昇している。会員権バブルに泣いた日本人としては、同じ轍を踏まないかと心配になるところだ。

 しかし、現在の韓国には当時の日本とは異なる要素がある。むろん日本と同様、庶民の所得増大と余暇の拡大をベースにしたゴルフの大衆化という要素はあるが、それにも増してブームの引き金となったのが、世界的なトッププロが次々と登場したことだ。98年のパク・セリに始まる米ツアーでの韓国勢の台頭は、今季はメジャー、ナビスコ選手権でのグレース・パークの優勝以下、12位までに6人(韓国系米国人も含め)が占め、上位独占状態は、その後も続いている。

「彼女たちの活躍が民族の誇りとなり、もともと教育熱心な親たちがゴルフに関心を向けるようになりました。熱心な両親の中には、より良いゴルフ環境を求めアメリカに家族揃って転居するケースも少なくありません」(大韓ゴルフ協会)。

 現在、同協会にはプロもしくはプロを目指ざす若い競技者が約4000人も登録されているそうだ。こうした競技プレーヤー層の充実と世界的台頭は、かつての日本になかったことだ。「韓国は国家の教育システムとして、各分野でエリートを中学の頃から選出し、国の代表として特別指導しています。そして、民族的気質として、厳しい指導とそれに素直に従う指導関係があり、精神面の強化も図られます。国の支援体制がある限り、強い選手が今後も生まれるでしょう」と前出の康氏は語る。

 そして、女子のみでなく先のマスターズでは、これまでの伊沢利光の4位を抜き、東洋人として最高位となる3位に入ったチェ・キョンジュの米ツアーでの活躍もブームに拍車をかけている。

 この9月には「日韓男子ゴルフ対抗」(仮称)が予定されている。サッカーの日韓関係のように、いいライバル関係になればいいのだが。

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