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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/16号
2003年更新
土壇場で2人が逆転した女子の賞金シード
QT制の影響か、今季は16人の大量入れ替え
 先週の国内女子ツアー最終戦・LPGAツアー選手権リコーカップの結果で多少変動の可能性は残したものの、前週の大王製紙エリエールレディスオープン終了時点で、来季の賞金シード選手50人がほぼ決定した。

 今年は46位のA・ソレンスタムが来年のツアー登録をしないため、彼女を除く上位50人、すなわち最終ランク51位までが賞金シード獲得となったが、そのエリエールでは例年にない熾烈な逆転劇が演じられた。

 前週まで賞金ランク100位にすら入ってなかった東尾理子が、この試合で2位に入り、一気に賞金ランク50位に滑り込むと同時に、やはり前週まで87位だった茂木宏美も、最終日66とまくって、3位に入り、賞金ランクを51位とし“最終戦で宮里が優勝しない限り”という条件つきながら初シードをほぼ当確させた(結果的に宮里の優勝はなく、茂木はシード獲得)。これにより、前週まで“圏内”にいた渡辺聖衣子と村田理恵が、非情にも“圏外”に押し出される格好となったのだ。

 さて、今季の賞金シード選手の顔ぶれを見てまず目立つのは、大量の入れ替わりだ。初シードを決めたのは、古閑美保、竹末裕美ら11人。前述の茂木も含めると12人が“初当選”。加えて東尾ら復帰組が4人。引き換えに小林浩美ら歴代のメジャー覇者を含む16人がシードを失うことになった。

 16人もの大量入れ替えは昨年の14人を上回る過去最大の数。これは今季からQT制度導入の結果、シードを持たない選手もファイナルQTを上位でパスすれば、1年間を通じて出場権を得られることになったのが大きな要因だろう。つまり、昨年までは出場権を争う予選会が半期づつ2回だったので、1年のどこかで好成績を出しても、残りの半期の出場権がないためにシード入りのチャンスを逃すケースが多かったのだ。

 実際、今季から採用されたシステムはでは、前年の賞金ランクによりシードを得た選手と、ファイナルQT上位通過選手との出場権利は同じ。逆に、シード選手には出場義務試合数が課せられたり、上位選手だと毎週プロアマ戦に出たりと拘束時間も多い。それらの環境も、大量の初シード獲得者誕生に寄与した可能性も指摘されている。

 初シード獲得組の“稼ぎ頭”は何と言ってもいきなり賞金ランク3位になった古閑。昨年のファイナルQTを最終日68でまくって32位で通過(35位程度が年間出場権獲得のライン)、前半戦でほぼシード確定、のち8月末のヨネックスレディスでツアー初V、さらにエリエールで2勝目も挙げる躍進ぶりだった。

 また、古閑と同じ21歳の竹末も、昨年のプロテスト合格から14位へと一気の大躍進。11月初めのマスターズGCレディースでツアー初優勝、今季の台風的存在となった。さらに初勝利を手にしたのは同じくノーシードだった鈴木香織。東洋水産レディス北海道でプレーオフの末、プロ6年目の夢を叶えている。

 優勝こそなかったが安定した成績でプロ5年目の佐藤靖子も初シード獲得。QT制度で日本ツアー出場が可能になった外国人選手では、豪州のN・キャンベル、英国出身のS・ヘッドの2人が入った。

 今季は賞金シードが50位までになった92年以降、初めて“当選ライン”が1000万円を割るという珍現象も起こった。これは女王・不動がツアー記録となる年間9勝を挙げ、史上最高額の賞金を獲得したことに起因するものだろう。

 また一方で、長年ツアーの中枢で活躍してきた選手がシードから外れた。00年の日本女子プロなどメジャー3勝、ツアー通算10勝を誇る高村亜紀、98年日本女子オープン覇者の野呂奈津子。そして呂曉娟、黄玉珍の台湾組と、昨年は揃って優勝を果たした仲良しコンビ・井上真由美、坂東貴代らだ。

 彼女たちには今週のファイナルQT(12月2~5日)が来季出場権獲得への敗者復活戦となるが、小林浩美はすでにQT出場断念を表明。来季はとりあえず主催者推薦の8試合と、現状で出場資格を持つメジャー2試合の計10試合のみのツアー参戦を予定しているという。

 フレッシュな若手が続々台頭する裏で、有名選手たちが姿を消していくという厳しい現実。しかし、彼女たちの復活で、ツアーは一層盛り上がるはずだ。

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