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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/14号
2003年更新
用品の進化で全体的に飛距離UPした効果か
米ツアーは40代が“復権”。今季12試合で優勝
 現在、40代の選手が今季米ツアーの賞金王に最も近い位置にいる。今年2月に40歳になったV・シンのことだが、D・ラブIII、T・ウッズを抑え、現在賞金ランク1位。ただ、2位とは僅差だし、大きな試合も残っているので賞金王の行方についてはまだ流動的だが、最近の米ツアーにおける40代の選手の活躍には目を見張るものがある。

 なにしろ米ツアーでは(ペンシルバニアクラシック以前の)過去5試合中4試合の優勝者が40歳以上。さらに、すでに今年は40歳以上の優勝者が9名、合計12勝(V・シンのフェニックスオープンでの優勝時は39歳なので含まず)という活躍ぶり。

 賞金王争いにしても、現在2位のラブは39歳。まだ賞金王のチャンスがあるK・ペリー(6位)は43歳で、これだけ見ても、いかに熟年たちが頑張っているかがわかるだろう。

「私たち40歳以上の選手は、お互い励まし合っているんだと思う。(40代の選手が活躍しているのは)クラブやボールがよくなったからなどと言うつもりはない。ただ、私たちはまだ諦めてない、ということは知っておいてもらいたい」と語ったのは、先週のテキサスオープンの前年度優勝者、L・ロバーツ(48)だが、仲間の頑張りを目の当たりにして発奮する相乗効果が根本にはあるようだ。

 これまで40代というと、シニア入りするまでの過渡期のように思われていた。飛距離が落ち、パットの感覚も鈍り、体力が落ち、4日間の集中力が続かなくなる兆候が現れ始めるのがこの年代と言われている。それならなぜ、熟年組がこれほど活躍できているのか?

 一般に言われている通説はこうだ。選手のレベルアップに対抗してコースの距離を伸ばしても、最近のツアープレーヤーの飛距離からすると、対抗策にもならない。そのためか、今年からフェアウェイを狭くし、ラフを深くした大会が増え、ショートゲームが巧く、熟練した技を持つベテランが活躍しているというものだ。ところが、今年優勝した40歳以上のプレーヤー、9名のデータを調べると、少々事情は異なるようだ。

 というのも、フェアウェイキープ率は9人中5人が昨年より落ちているし、平均パット数に至っては、9人中7人が落ちている。つまり、ショットが曲がらず、パットがいいから熟年プレーヤーが活躍しているという図式は当てはまらない。

 では、何がよくなっているのかといえば、それはティショットの飛距離。今季優勝した9名全員が飛距離を伸ばしている。しかも、今季3勝のK・ペリーは、昨年より7.6ヤード、5年前より平均で13.6ヤードも飛距離を伸ばし、V・シンに至っては、咋年より16.4ヤード、5年前より22.1ヤードも飛距離を伸ばしている。つまり、彼らは年齢を重ねるにつれ飛距離を落とすどころか飛距離アップしているのだ。

 もちろん、ツアープレーヤーが全体的に飛距離を伸ばしているので、基本的には、ボールやクラブの進化による恩恵なのだろうが、熟年プレーヤーの場合、フェアウェイキープ率が落ち、たとえラフにいくことがあっても、以前とは違い、グリーン(ピン)を狙える距離まで飛ばせるようになったことが大きいということかもしれない。

 いずれにしろ、自分に合ったクラブとボールさえ選べば、年を取ってもどんどん飛距離が伸びるというのは、プロの世界でもアマの世界でも同じ。そういえば、9月上旬のベルカナディアンオープンで勝ったB・ツエー(44)が、やはり今年優勝しているP・ジェイコブセン(49)に「打たれるゴルフボールは、君がどれくらいの年齢かなんて知らないんだよ」などと語ったとか。自分の子供のような年齢の選手と戦っても勝てるのだから、ゴルフは楽しく、奥が深い?

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