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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 10/14号
2003年更新
大物アマ・宮里藍が女子ツアーで
優勝の快挙! プロ転向はいつ?
 女子ゴルフ界に新たな歴史が刻まれた。アマチュア界の大物、宮里藍(東北高校3年)が、並みいるプロたちを退け、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで優勝する快挙を達成した。アマチュアが女子プロの試合で優勝するのは女子ツアー制度施行前の1976年、トヨトミ・レディースで勝った清元登子以来、実に30年ぶりの快挙だ。

 1打差の2位でスタートした最終日、宮里は1番からボギー発進、「前半はショットがしっくりいかず苦しんだ」と言うが、最終ホールで2メートルのウイニング・バーディパットを決めるなど、要所要所で肝心なパットを決め、1打差の通算5アンダーで振り切る、プロ顔負けの精神力の強さを見せつけた。

 とはいえ、今年、宮里はアマチュアの試合の合間を縫うように、女子ツアーでもすでに7試合に推薦で出場、すべて予選通過を果たしている。8月下旬のヨネックスレディスでは2位タイに入るなど、プロと堂々渡りあえるどころか、いつ優勝してもおかしくないとの期待が膨らんでいた矢先の快挙達成だ。

 当然のことながら、アマチュアでの出場のため優勝賞金1080万円は手にできないが、「優勝賞金はないけど、名誉だけで十分です」と話す宮里。

 ちなみに、今回のような事態を想定してか、LPGAでは今年から女子ツアーの制度を変更。アマチュアの選手がプロの試合で優勝した場合、本人の意思で4週間以内にツアーメンバー登録をすれば、QTを受けなくても、1年間ツアーに出場できることになった。

 だが、宮里は「プロとしてやっていく自信はついたけど、プロ転向はまだ決めてません。今回優勝はできたけど、これからが厳しい世界なので」とし、あくまでも師匠でもある、父・優さんと相談して決めたいと慎重だ。今週の日本女子オープンは、予定通りアマチュアとして出場するが、これで狙いは昨年逃したローアマ奪回どころか、優勝まで視野に入ってきそうだ。

 ところで、同週、男子のアコムインターナショナルでも兄・優作が、妹同様同じく2位で最終日を迎えたが、こちらは最終日崩れ10位タイに終わり、夢の“兄妹男女ツアー同時優勝”は叶わなかったが、妹の快挙達成について、「嬉しいですよ。強いな。俺も頑張ろう」とコメント、妹の活躍に強い刺激を受けたことは間違いない。今季からプロ転向して以来、来年のシードは当確させているものの、期待通りの活躍を見せていないだけに、これを発奮材料に兄も続いてほしいところだ。

 さて、優勝した妹・藍だが、「今回よかった点は、調子が悪い中、何とか勝てたこと。課題はコースマネジメント、メンタルコントロールなどなど……。ツアーで優勝できたけど、ゴルフだけでなく、精神的にもっと成長していきたい。これが頂上ではないので……さらに上を目指したいと思います」とコメント。これが、18歳の女子高校生が、プロの試合で優勝した直後の言葉とは末恐ろしい気もするが、不動の独走状態が続く女子ツアー界にようやく明るい兆しが見え始めた。

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