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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/19号
2002年更新
WGCマッチプレーはサザーランドが優勝
地味な選手の上位独占に試合形式変更の声
 世界ゴルフ選手権の今季初戦、WGC-アクセンチュアマッチプレー選手権では、S・マッキャロンを破りケビン・サザーランド(37)が初の栄冠を手にしたが、昨年に続いて、無名選手による決勝戦ということで、大会のフォーマットを疑問視する声まで出ている。

 なにしろ優勝したサザーランドだが、そもそもこの試合がツアー初勝利。96年に31歳でPGAツアー入りとスタートも遅く、賞金ランクでも昨年の32位が最高で、それ以前は3年間も60位台をうろうろしていたのだから、ほとんどの人が名前すら知らないのも無理はない。

 実はこの大会、昨年も年明け早々から、しかも豪州での開催とあって上位選手が大量欠場、決勝戦はP・フルケとS・ストリッカーという、これまた地味な選手同士の争いとなり、とくに優勝したストリッカーはランク90位の資格で繰り上がり出場した選手だった。

 そんなこともあってか、今年は開催時期も遅らせ、場所もアメリカという好条件が奏功、ランク上位選手がこぞって出場し、トップの選手らによる熾烈なマッチが期待されていた。それがT・ウッズ、D・デュバル、P・ミケルソンのトップ3の初戦敗退。その他ほとんどの上位選手も3日目(5日間開催)で早々と姿を消し、結果、前週までの世界ランク65位のサザーランドと33位のマッキャロンによる決勝戦となってしまったのだ。

 揃いも揃って上位選手が総崩れした理由については、「50年前だったら、5~6名の選手が勝ち残ると予想できただろうが、今ではランク1位と100位の実力はわずかなものになっている」とT・フィンチェム・コミッショナーは語っている。

 ジュニア時代からカリフォル二ア州サクラメントでのライバルで、友人でもあった決勝戦での相手、マッキャロンに言わせると、「ここ数年、彼は素晴らしく成長しているけど、皆がそれを知らなかっただけ」で当然の結果と言う。確かにラフに入れても、アップライトなスウィングでピンに寄せてくるし、グリーンに乗ればクロウグリップ(右手の親指側を上にする独特のグリップで、C・ディマルコ、M・カルカベキアらも採用しているパッティングのグリップ)でどんどん沈めていた。

「調子の良い選手には敵わない」と初日、残り2ホールで2アップから逆転で敗れたデュバルが語ったように、サザーランドの調子が良かったのは事実だが、大会終了後に出てきたのは試合のフォーマットに対する批判の声だ。

 なにしろ過去4年間の大会で、世界ランクのトップ10以内の選手が最終日に優勝争いをしたのは2年前のT・ウッズだけ。「とくにマッチプレー形式の試合だと、ランキング下位の選手は失うものがないから、どんどん攻めてきて、早い時期に波に乗りやすい」(N・プライス)という意見もわからないではないが、決勝が今回のように無名選手2人の戦いとなってしまっては盛り上がらないのも事実だ。

 そこで出てきたのが、出場人数を減らして、初戦から36ホールのマッチプレーにしたり、開催時期を遅らせたり、組み合わせをランク上位の選手が最終日に残りやすいようにしたらどうか、といった声だ。つまりT・ウッズが全米アマに3連勝したとき、いずれも決勝戦では18ホール終了時点で負けていて、そこから逆転したように、マッチプレーで本当の実力がわかるには36ホール必要といった意見や、開催時期も2月では、トップの選手たちも、まだ調子の波に乗り切れていないという見方もあるのだ。

 しかし、ランク上位の選手に勝たせるために変更するというのも変な話ではある。そういえば、この試合に限らず、今季は9試合中、初優勝が5人。昨年の同時期は、ひとりだったことを考えると、やはり選手間の実力の差が縮まっていることが最大の要因なのかも。

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