新ルールでマスターズのピンポジが激変するかも……?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/03/05号
2019/03/04更新

新ルールでマスターズの
ピンポジが激変するかも……?

 きっかけはソニーオープンでのアダム・スコットの発言だったのかもしれない。米メディアでピン立てパットについて、ちょっとした議論になっている。

 スコットは「もしマスターズの最終日、18番ホールで1・8mのパットを残して入れれば優勝という場面でもピンフラッグを抜かずにパットをするつもり」とコメント。

 さらに、「私は知っての通り、見た目を気にする人間ではないんだ。30 歳の時にデッキブラシのようなもの(長尺パター)でパッティングをしていたんだからね」とも。

 今年のマスターズでは、多くの選手がピンを立てたまま、パットをするのではないかと予想される。オーガスタナショナルの“最大の武器"(選手からすれば“敵")は、超高速グリーンだ。そのため、ピン下につけるのが攻め方のセオリーだが、下りのショートパットが残った場合などは、ピンフラッグを立てたままのほうが絶対に有利というのが大方の見立て。となると、今年はオーガスタの攻略法が例年とは違ってくる可能性もある。

 そんななか、“ゴルフ界最大のオンラインコミュニティ"を自称する米サイトが「マスターズでは、ピンを抜かずにパットをすることを禁じるローカルルールを設けるべきか?」というテーマで、ネット会議まで開催。

 大方の意見は「オーガスタとしてはローカルルールを作りたいのかもしれないが現実的ではない」というもの。実際、フレッド・リドリー会長は「私たちは常にUSGAやR&Aと協力し合い、話し合っている。私たちは主要な選手権では一貫性が重要だと考えており、マスターズだけ変わることはない」とピンに関するローカルルールの可能性を否定している。とはいえ、この新ルールがマスターズに影響を与えるのは確かだろう。今年のマスターズのピンポジションは、これまで見たことがない厳しいものになるのかも?

  
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