週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 7/17号

2012/7/9更新

「ヘッドは低く、長く！」
服部Vの陰に岡本の助言

副賞の真っ赤なポルシェに乗る服部。ちなみに師匠綾子さんの愛車はベンツ

　モンダミンカップは服部真夕の劇的な大逆転優勝。外国人7連勝の記録にようやくストップがかかった。そのかげに、日本女子ゴルフ界を長年けん引してきた“世界のアヤコ”こと岡本綾子の激励があった。

「（明日は）のびのびとプレーしなさい。命とられるわけじゃないんだから」

　3日目の夜、服部は師匠の岡本から電話での激励を受けた。

　また悩んでいたパッティングについては「ヘッドを低く長く出しなさい」とアドバイス。フォローでヘッドがすぐに跳ね上がってしまったため、ボールにエネルギーが伝わらず、転がりの弱い球になっていた服部。カップ手前のアマラインに何度もパットを外していたのはそのせいだった。

　岡本のアドバイスを守り続けていた服部は、18番7メートルのイーグルパットも「思いどおりのストロークができた」という。

　服部は前々週のサントリーレディスで、最終日2位に5打差をつけてスタートしながら、「61」を出した16歳のキム・ヒョージュに逆転を許した悔しさもあった。

　今季の西陣レディスでは、若林舞衣子も岡本のアドバイスで2年半ぶりの復活優勝を遂げた。同じく岡本門下の森田理香子も、毎週のように上位で活躍、ツアーを盛り上げている。

　岡本の言葉で、失いかけていた自信を取り戻し、外国人選手の連勝記録を阻止できた服部。これからも岡本の助言は、日本の女子ゴルフ界を支えていくはずだ。