週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/6号
2011/11/28更新

空手で鍛えた負けず嫌いの根性が奏功。
藤本がさくら破って初V




 伊藤園レディスで横峯さくらを振り切って優勝した藤本麻子。2年目で初勝利を飾った藤本ってどんなゴルファーなの?

 最終日、9番で首位に立った横峯が勝つかと思われたのだが、18番で痛恨の池ポチャ・ダボ。同組の藤本は横峯の池ポチャを見て、2打目の狙いを池からやや遠くに変えてパーセーブ。勝利を勝ち取った。「マッチプレーが好き」という藤本。今回は優勝を争う横峯が同組だったのが幸いしたようだ。プロになって苦労したところ、成長したところはズバリ「相手との駆け引き。相手がミスをしたとき自分がどうプレッシャーをかけられるのか」だという。

 最近は「ゴルフはコースとの闘い。周囲は気にせず、自分のプレーを心がける」と話すプロゴルファーが多いなか、あえて「相手との駆け引きを意識する。相手が同組のほうがやりやすい」。この負けん気が今回の勝負に生きた。

 マッチプレーに強い藤本の原点は空手。幼稚園から始め、極真流の茶帯(黒帯のひとつ手前)という腕前だ。「相手に負けない、というところがゴルフと空手に共通している部分です」

 岡山県津山市出身で中学3年から中国女子アマ3連覇。09年の日本女子アマを制し、同8月にプロテスト1発合格という輝かしい戦歴を誇る。ただ、「アマのときはピークをもっていきやすかった。でもプロの試合は毎週毎週。ピークがないので、モチベーションを保つのも難しくて……」と、期待されたルーキーイヤーでの勝利はなかった。それだけに初勝利までが「長かったです」としみじみ。優勝インタビューでも「夢みたい」と一度は涙ぐんだが、「優勝は自信になった。来年1年は日本でと思っていますが、『よし』と思ったら海外へ行きたい」と、すぐに強気の藤本節に戻った。

 
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