週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/18号
2011/10/10更新

進歩の予兆? 根気がない?
飛んでも曲がる遼のドライバーショット


確かに最近、遼のこんな表情をよく見かける

 10代最後の大会、ANAオープンでは予選落ち、20歳になって初戦のパナソニックオープンでは34位タイと不本意な成績が続いている石川遼。その原因は得意なはずのドライバーの不調にあるのだが、立て直しの方策はあるか。

 石川遼がドライバーの不振に喘いでいる。予選落ちのANAオープンでは2R(ラウンド)平均のフェアウェイキープ率は21.43パーセントで出場選手中最下位の131位。パナソニックオープンでは4R平均の同率は21.43パーセントで68位。もともとフェアウェイキープ率を部門別ランキングの優先事項とは考えていない石川だが、フジサンケイクラシックまでの平均50.18パーセントと比べてもかなり落ち込んでいる。

 原因はトレーニングで体力がつきヘッドスピードが速くなったものの、そのスピードに体の回転が追いつかず、ヘッドが先行してしまう現象にあり、対策としてXXXに近い超硬シャフトを投入したり、ヘッドの体積を380㏄から400㏄にしたり試行錯誤しつつも「道具のせいではないです」と石川は、あくまでも技術でカバーする姿勢を貫いている。

 その甲斐あってか、東海クラシックのプロアマ戦では、「今日は久しぶりに多くのホールでフェアウェイをとらえていました」と笑顔も見られた。しかし、父の石川勝美氏は「まだまだ練習が足りない」と手厳しい。

 プロアマ戦終了後の練習場では「マイナスとマイナスを掛けてプラスにして真っすぐ行ってもダメだ。全部をプラスにして積み上げていく根気がない」と勝美氏が石川を叱責する一幕も見られた。

 体力がついた結果、ボールが曲がる現象はプロ2年目の09年春に経験済みだ。その直後にミズノオープンで優勝し、最年少賞金王への足がかりとした石川。ドライバーの曲がりが、さらなる前進の予兆であることを期待したい。

 
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