週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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プロゴルフ界の支援は続くよ
どこまでも

東建ホームメイトカップで、募金活動をするツアーメンバーたち。JGTO選手会長の宮本勝昌と石川遼

　日本の男子ツアーが東建ホームメイトカップで開幕、女子ツアーは西陣レディスで再開した。両大会とも東日本大震災に対する支援を強く打ち出した大会になった。

　開幕初日、ホールアウト後の選手たちがギャラリーを前に自ら声を出し、募金を呼びかけた。宮里優作、横田真一、ドンファン、ブレンダン・ジョーンズらのほか、マスターズから戻っての日本初戦で疲労困ぱいのはずの石川遼も参加。疲れた顔を見せず、ギャラリーたちと笑顔で握手。この大会で約1,500万円もの募金が集まった。

　女子の西陣レディスでは、出場選手らが提供した152品によってチャリティオークションが行われた。最高落札額は有村智恵、綾田紘子のキャップ、大竹エイカのボールセット3万3000円。総額49万5000円が集まった。

不動は黙って1000万！ 地元熊本での大会に勝ち、乗っていきそうな気配も

　また、同大会で馬場ゆかり、イ・チヒとのプレーオフを制し史上３人目の国内ツアー通算50勝に王手をかけた不動裕理。「試合を開催してもらえる環境があるということは、神様に頑張れといわれているんだと思う」と、話していた不動。実は３月下旬、早々に義援金を送っていたという。

　記者から金額について聞かれると「内緒です」と明らかにしなかったが、実は1000万円だった。というのも、地元紙の義援金欄に、「1000万円不動裕理」とひっそり記されていたというのだ。寡黙だが、やる時はやる不動らしいエピソードではある。

男子では、選手は喪章をつけてプレー。試合前に黙とうもささげられた。女子ツアーでも黙とうがあった

　横峯さくらは山形で６月に開設予定のテーマパーク「さくらワンダーランド（仮称）」の駐車場用地を被災者の仮設住宅用として提供する意向で、現在申請などを進めているという。また、LPGAの選手会に当たるミーティング委員会は、実際に被災地、石巻を視察した木村敏美の発案で中古車10台を購入し、送ることを決めた。

会場には募金受付ブースも。東建は入場料の収益も義援金として寄付された

　青木功が「長い期間での支援を考えないと」といったとおり、ゴルフ界で震災のことを忘れたものなどいない。プロゴルファーの支援はまだまだ続く。

　
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